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14曲目。 ページ19

A視点



















今日も練習をする。何度やっても出来ないところ。

高速で指を動かさなければならない。何度やっても、転んで転んで転ぶ。



そのせいで合奏を止めちゃうことだってある。




申し訳なかった。入部したてのトーニョ先輩だって徐々に上手くなっているのに。








皆んなが上手くなればなるほど、焦りを感じる。

“もっと上手くならなきゃ、部長なんだから。周りを引っ張らなきゃ。”



そう呪文のように言い聞かせる。




そのせいで少し寝不足になる。眠いのに寝れない。





中「A」


『ん?何、耀』

誰かに声を掛けられたら接客スマイル。

このことを誰にも知られてはいけない。知られちゃダメ。そういう風に教育されてきたんでしょ、私は。







中「クマ、できてるある」

耀がそう言いながら、私の目の下あたりを親指で触れる。イケメンにこんなことされたら、4ぬよ⁉




『最近、寝れなくて』

中「なんか悩んでるんじゃねーあるか?何かあったら言うよろし!言いたくねーならいいあるが」



察し良すぎ。



『言いたくなったら言う』

中「それで良いある。何かあったら気軽に相談するよろし!」









アルフレッド視点



A同様、俺も寝れなかった。

アーサーがこないだ言ってたみたいに昔の夢を見るようになった。毎日。




あの時(・・・)の。







俺の母親は、俺が生まれてすぐに亡くなった。



父親は俺が生まれる前から他の女と関係を持ち、子供を作っていた。その子供の1人がマシューだ。







兄弟だと言われ、引き合わされた俺たちはすぐに仲良くなった。



お互いの親のことを知るまでは。




親のことを知ってからはなんだか気まずくなって、喋れなくなった。





マシューと気まずくなっていく中、唯一俺に声を掛けてくれたのは“美亜”という女子。










髪型から顔立ち、身長、声の高さ、口調まで。





美亜はまるでAと瓜二つの少女だった。

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はる@四季 - すいしぇーさん» ありがとう! (2022年10月16日 13時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
すいしぇー(プロフ) - はるちゃん〜!!おめでとう(*´꒳`*)私も吹部だから、すっごい共感できる大好きな作品だよ…!続編待ってるね☆ (2022年10月16日 7時) (レス) @page50 id: 7b108f9ac6 (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラA - はる@四季さん» この名前で葡さんの『あおときみどり。』ってやつ書いてます……!! (2022年10月14日 23時) (レス) @page48 id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)
はる@四季 - モブキャラAさん» どんな作品書いてるんですか?是非教えてください! (2022年10月13日 21時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラA - はる@四季さん» 続編……!!楽しみにしてます(っ ॑꒳ ॑c) (2022年10月13日 21時) (レス) id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる@四季 | 作者ホームページ:No.  
作成日時:2022年8月21日 14時

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