番人さん！あと１ヶ月しかないよ！？ (ページ5)

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2話前半「3日目」ページ5

〜監獄世界、皆は地獄の監獄と呼ぶ〜
〜皆は知っているかな、『七つの大罪』という神話を〜
〜強欲、色欲、傲慢、怠惰、暴食、嫉妬、そして憤怒〜
〜七つの監獄がある〜

〜その中で一番厳しいのがここ、憤怒の監獄だ〜

貴「暇だな...」
〜水分補給する気も、食欲も失せるほど暇なのだ〜
〜だが、脱獄しようという気はある〜

〜でもどうせ無理な話、ここは人間世界ではないらしいし〜
〜何より先程も言った通り、憤怒の監獄は厳しい〜
〜捕まったらヤバいことになるらしい〜

ｺﾂ...ｺﾂ...

〜ん？誰かがこちらにくる音が聞こえる〜

？「ここか、489番...」
貴「...？」
〜服装的に執事さんっぽいな、てことは...〜

？「おい、Aって名前だよな」
貴「フックさん！」

〜カラットさんと同じく、動物にもなれる不思議な力を持っている執事〜
〜この人も番人さんの隣にいる冷静で頭脳派のエリート級執事〜

フ「話がある、少し時間をくれないか？」
貴「私でいいんですか？」
フ「お前しか話すことができない話しだ(小声)」

〜初めて会ったときはすっごい目付きでこっち見てたのに〜
〜今は優しく話しかけてくれる、何故だろう〜
〜やっぱり『まりあ』って人に似てるからかな？〜

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・外・城の裏側・

タッタッタッ...

貴「あの、ここどこですか？あとなんで城から離れようと...」
フ「黙ってついて来い、あと弟とネイの前で主の名を呼ぶなよ」
貴「なんで？」
フ「文句あるのか？(ニコッ)」
貴「アリマセン...」

〜この人やっぱりちょっと怖い〜
〜てかマジでいいのか？これある意味脱獄だよ？〜

・秘密基地・

〜森の奥まで行ったら、ポツンと一つの家があった〜

ガチャ

フ「連れてきたぞ」
カ「ん、来たか」
貴「なんでエリート級執事達がここに！？」

〜家に入るとカラットさんとフックさんの弟、ホック君と〜
〜ネイ君がいた、もちろんこの人達は番人さんの執事さん〜

ホ「兄さん、本当に言っていいの？」
フ「時間の問題だろ、先に言った方が平和なはずだ」

貴「あの、何の話？」
ネ「Aさん...よく聞いて...ね？」
〜私の袖を少し引っ張ったネイ君の瞳は少し悲しそうだ〜