5話「7日目、残り25日」海夜&色夜 ページ15
海「んー...困ったなぁ...」
色「うん、困ったねぇ...」
ーこれは、ある悪魔の兄弟のお話ー
ー兄の海夜の手には1通の手紙を持っているー
ー弟の色夜はいつもはめている手袋をずっと手遊びのように触っているー
海「いや、まさか今頃そっちに行くってわけでもねぇしなぁ...」
ー海夜のいつもの口癖はもうすっかり忘れているー
色「んー、でもやっぱり行ったほうがいいんじゃない?」
ーいつも通り色気のある口調だが、笑っていないー
ーこの二人に何があったかというと、手紙の内容が少し気に食わないらしいー
ーその手紙がこちら↓ー
海夜と色夜へ
元気にしてるか?
相変わらずお前らは変わんねぇだろうな。
今、父さんが帰ってきてるらしいよ?
一旦家に帰ってきて、挨拶でもしたらどうだ?
俺もそろそろ帰ってくるから、お前らに会いたいなぁ...なんて。
俺は太陽が沈んでくる時に帰ってくるからいい子にしてろよ。
月夜より
ーと、書いてあったー
ーつまり、ほぼ強制的に家に帰らなければならないのが、嫌らしいー
ー実はこの二人はもう一人兄がいるらしい、それが月夜(つきや)だー
海「なぁ色夜、今何時?」
色「え?あー、5時だけど?」
海「兄貴っていつも何時に帰ってくるっけ?」
色「んー、太陽が沈む頃にはっていってるから」
色「いつも通り6時くらいじゃない?」
海「兄貴はいいとして、父さんとはちょっと...」
色「それは僕も思ったよ。」
ーどうやら訳ありで二人はお父さんに会いたくないらしいー
色「てかなんで今帰ってきたんだろ?」
海「あれじゃね?あと25日後には戦争だから...」
色「一応帰ってきてるってこと?」
海「って俺はそう思うけど?」
色「でもさぁ?また勝負してボコボコにされるかもよ?」
海「あ"ーアレすげぇ嫌だ。痛いし、跡残るし。」
海「あ、でもさ今回は兄貴帰ってくるからかばってくれるかもな」
色「そうかもね」
色「てかどうすんの?いくの?」
海「えぇー...俺やだ」
色「僕もやだ」
海・色「......。」
ー1時間後ー
海「どうしよメリットとデメリットあるからやだよぉ...」
色「てかもう6時だよ兄さぁん...」
ー結局行ってみたらしいー
ー結果はいつも通り勝負したらしいが負けたそうだー
ー夜中は月夜、海夜、色夜の3人でー
ー月夜の旅の話をしたそうだー
残り25日
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作者名:キリ(6人格) | 作成日時:2017年8月17日 14時