Beautiful World＊1＊

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(廉side)




ヒマやな〜ってぼーっと天井見てたら





友達が顔を出した。





顕「よっ、廉〜！」

廉「顕嵐！」





顕嵐は昔、小児病棟で同じ部屋やったことがある戦友。



確か、白血病だった気がする。




髪の生えてない顕嵐の記憶しかないけど、今は長い髪を綺麗に金に染めてて




久しぶりやから、誰かわからんかった(笑)





メールとかはしてたけど、多分最後に会ったのは中3の時。






廉「どしたん」

顕「いや、俺も入院になって暇だなーとか思ってたら廉がICUにいるって聞いて」

廉「そっか…」

顕「廉、やばそうだな〜」





なんて、至る所に管の入ってる俺を見てへへって笑う。




廉「顕嵐も入院なんやろ？」

顕「俺は血液データ悪いって言われて入院になっただけだし」

廉「あそ…俺そんな病人見えるん？」

顕「当たり前だろ」






なんて言いながら笑う顕嵐…






顕「なぁ、一般病棟上がるのいつ？」

廉「いつやろな〜分からんな」

顕「えぇ〜、暇な時一緒に売店行こうと思ったのに？

ここめちゃくちゃ人いるじゃん…」




確かにICUは看護師さんたちの目があるからな(笑)



そもそも勝手に売店行くのもあかんけど…





そうやったな、顕嵐とは悪友やった(笑)






廉「なぁ、顕嵐…

自分の進みたい方に迷ったら、何を選んだらええと思う？」

顕「え、なんの話？道に迷ったら？」

廉「そう、もう分からんようになったら」

顕「迷ったら……

俺なら、自分の信じた道進むかな？

結局、周りが色んなこと言ってきても自分の信じた道進んでけば失敗しても
まーいっか……って笑えるじゃん？」






そう言うと、顕嵐は昔みたいに笑った。





多分何となく伝わったんやと思う





俺の、今の状態と考えてることが全部。

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