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(海人side)




今夜も1人かもしれないって、のんちゃんには引き留められたけど




紫耀くんが心配で家に帰ってきた。





廉のこと、きっと1番分かってて






誰にも言わないでひとりで抱えてるのは紫耀くんだから、






紫「ただいま〜!!」

海「おかえり!」








今日も大きくてハキハキした「ただいま」が聞こえた。





紫耀くんがいつもより明るくただいまを言う時は、何かあった日だって






僕も廉もとっくに気づいてる。









紫「ただいま!海人、家帰ってたんやね、病院もニアミスで会えなかったし」

海「紫耀くんが心配で帰ってきた!」

紫「え、俺?」

海「うん、」






紫耀くんはしばらく僕の目を見つめて、それからぎゅっと抱きしめてくれた






紫「海人は、優しい子やね」

自分より周りのことを第一に考えられる優しい子や

俺の心配してくれてありがとう」

海「ねぇ、僕もう高校生だよ恥ずかしい!」







そう言って手を振り払うと、ちょっと寂しそうな紫耀くん(笑)






嬉しかったけど、ちょっと恥ずかしい!







紫「そうだ、海人ちょっとそこ座って?」





ダイニングテーブルに座ってと言われて、言われた椅子に座ると


紫耀くんが目の前に座って向かい合わせになる




真剣な目で見つめられて、廉の事かなって緊張する。






紫「廉のことなんだけど、先生に

もうこれ以上良くなることはないって言われたんだ

あとは移植を待つしかないって」


海「え、移植しかないって……」

紫「極論を言えば、一時的に今の状態を維持できても急に悪くなって…

明日、明後日、いつかは分からないけど…いつその時が来てもおかしくない。

だから…だから、廉にはやりたいこと、たくさんやらせてあげようって決めた。

廉と過ごせてる今を、いつになっても後悔しないように

海人には、ちゃんと伝えておこうと思って」







いつも、なにがあっても「大丈夫」って笑ってる紫耀くんが









泣いていた。







滅多なことでは泣かない紫耀くんが、








涙を堪えてそう言った。








僕も泣いてて、





紫耀くんの顔が涙で滲んだ。

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たま - 続き楽しみにしています(^^) (2018年9月21日 23時) (レス) id: b6be2379b4 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬連(プロフ) - 涙腺崩壊しました。 (2018年9月17日 21時) (レス) id: b09e7b2b30 (このIDを非表示/違反報告)
奈ちゃん - とても読みやすかった (2018年8月8日 0時) (レス) id: 15aa1ef4b9 (このIDを非表示/違反報告)
まなか - 毎回楽しみに読ませていただいています。三兄弟の関係性がとっても好きです。続きを楽しみにしています。 (2018年8月2日 1時) (レス) id: b97bd57054 (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - 丁寧に書かれており、とても読み応えのあるお話で、毎回更新を楽しみにしています。これからも頑張ってください! (2018年7月25日 7時) (レス) id: 6d17b4bef7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時生 | 作成日時:2018年7月9日 0時

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