forteenstep〜懐古〜 ページ15
紫耀side
気がついた時には人気のない医務室で寝ていた
ゆっくり体を起こすとまだ鈍い頭痛がする
急いでベッドから降りてレッスン場に行くとジーコと柊真が踊ってた
もう誰もいない
みんな帰ってしまったんやな……
康「おー!紫耀!もう大丈夫なん?」
紫「ぉん、大丈夫!」
柊「まだ顔青いで?」
紫「リハ、終わっちゃったよな…」
柊「でも、大丈夫やから^ ^」
康「実はな……kinkanでもらってたキンキの歌あったやん……あれ、振りが全然揃ってへんて言われて…次の会場での通しまでに合わせんとカットって言われとって……」
柊「ちょっと康二!それは今言わんでも……」
紫「え……カット?俺らのソロ、カットなん?」
柊「別に紫耀のせいやないで?今から合わせれば間に合うやろって二人で言ってて今ちょうど合わせてたとこやってん」
そう、現実は厳しいんやな……
蹴落として、蹴落とされて
無駄なものは一切省いて
無駄なものは1秒でもいらないというように出来が悪ければ曲は消えていく
そこには容赦ない
どこの部分を見てもお客さんを飽きさせたらあかんねや……
そういう世界やねんな
そんなこと
もうとっくに知っとったはずやのに
紫「そんな時に……ほんまごめんな」
康「泣くなや……紫耀のせいちゃうやん」
紫「でもっ…………俺がもっとちゃんとリハとか出てやっとったら……」
涙で二人の顔が歪む
俺また泣いてるわ………
柊「ほら、今からでも遅くない!やったろ!みんなにカッコええとこ見せよ?」
紫「ぅんっ……せやなっ……」
そこからダンスのカウント合わせをみっちりやった
紫「あー今の!ズレてた……5、6じゃなくて6、7やと………」
柊「ほんまに?全然気付かんかったわ」
康「紫耀?言いたいことははっきり言ってええで?その方がお互いのためになるし」
紫「わかった!」
今までそんなこと言うてくれる人おらんかった
ちょっと上手いからって練習出んで調子乗ってるって言われて
なんも言えんかった
俺も何かこの歌かっこよくする方法考えな……
ここからまたkinkanの新しい形が出来てきたんやと思う。
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はるち - 頑張って下さい (2015年10月14日 2時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
時生(プロフ) - コメントありがとうございます!不定期ですが更新頑張ります! (2015年9月5日 1時) (レス) id: 672406ed1d (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 一番好きな小説です!これからも楽しみにしてます! (2015年8月26日 10時) (レス) id: 8dfefb92f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時生 | 作成日時:2015年7月19日 17時