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巨「そういえば、名前は?」


人と接するのは得意じゃない。


むしろ苦手。嫌い。


でも、この人たちの前だと


そんなこと忘れちゃってるみたいで


少しのためらいはあるものの


必要最低限の言葉だけは発せれる。


貴女「A、、、」


ここまで優しくしてもらってるのに


必要最低限の言葉しか発せない


自分が憎い、すごくイライラする。


また、痛めつけたくなる。


でも、そんなこと忘れさせるように


彼らは接してくれる。


巨「Aかぁ〜!可愛い名前してんじゃん」


義「しっかり覚えておく。Aちゃん。」


素直にこんなに嬉しかったの


何年ぶりだろ。


お母さんが小さい頃に


パンダのぬいぐるみ買ってくれた時以来?


そんな私嬉しいことなかったのかな、


人間感忘れすぎだよね、さすがに。


貴女「ありがとうございます、、、」


巨「いえいえ〜、こちらこそだよ」


義「ほんとにこちらこそだよね!」


巨「うんうん」


巨匠と義勝さんは、


すごくいい人。


私の心を落ち着かせてくれる。


こんな人達に出会ったの初めてなのかも。


今まで私の気持ちをそっと落ち着かせてくれる人なんて


ひとりもいなかった。


ずっとこの人たちといれたらな、


なんてこと思ってしまう。


でもやっぱ、タイムリミットって言うものはあるわけで


巨「もう3時か、、、俺らも明日仕事だし、Aちゃんも親心配するし帰ろっか」


義「うん、また、ライブとかイベント来てよ」


たしかに今日はちょっと長めの散歩になっちゃったし


さすがにお母さん、心配する。


貴女「はい、、、」


あまりにも寂しそうだったのか


巨匠が私の顔を心配そう○○ぞき込む


巨「そんなに俺らと離れるの寂しい?笑」


寂しいです。なんて。こんな私には言えるはずもない。


でも、やけに今日は素直なじぶんがやだ。


コクリ。いつの間にか頷いていた。


義「なにそれ、キュンときちゃうやつだ。」


巨「今のはずるいよね」


ずっとこの人達に甘えていたい。


助けてもらいたい。


でももう、あの頃とは違う。


この人たちの事をスターやヒーローだと思ってる人は少なくない。


独り占めできない


そんなことぐらいはわかってる。


だからやっぱ戻らなきゃ。


貴女「イベント行きます、、、ありがとうございました。」


可愛げのない態度でお礼だけいって


夜の下北沢と彼らの元を去っていった。

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作者名:まなか | 作成日時:2017年9月17日 23時

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