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私が抱きしめ返すと
義勝さんは私の首元にうずめていた顔を
ハッと上げて私を見る。
義「それは､､､どういう？？」
今なら素直に、話せるかな
私の言葉でちゃんと伝えたい､､､
口は勝手に開いていた。
貴女「Aも､､､義勝さん､､､好きです､､､」
やっぱり小さな私の声も
誰もいない真っ暗で静かな下北沢では
大きく響く
義「おれ、泣いちゃうよ？？」
そう言ってさっきよりももっと強く
でも優しく､､､
私のことを抱きしめてくれた
だから私も、
ペットボトルのフタでさえ開けれない力だけど
それでもできる限りの力で
義勝さんを抱き締め返した。
義「好きだよA」
人に閉ざしていた私の頑丈な心の扉は
義勝さんにだけ鍵を渡したように
義勝さんの事を許してくれて
インディーズの頃から大好きだった
KEYTALKにだけには
心を許せる。そう思った。
貴女「Aも、好きです」
私の首元にうずまった
義勝さんの目から
暖かいものが落ちたのがわかった
貴女「義勝さん､､､泣かないで。」
義勝さんが私にしてくれたように
私も義勝さんを慰めてみる
義「泣いてないもん。」
あぁ、もう私のものでいいのかな
ファンとかそういう好きじゃなくて
好きになってもいいのかな。
私の、いつも真っ黒だった心が
少し明るい紫になった気がした。
ピンクの心になりかけた気がした。
白い心に近ずいた気がした。
義「でも、ありがと」
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作者名：まなか | 作成日時：2017年9月17日 23時
