▼episode2 ページ13
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ようやく休憩に入ることが出来て、お昼ご飯を食べようと食堂に向かう。お昼時は過ぎて１４時になろうとしているこの時間では人も疎らだった。
食券機の前でうーんと悩むこと数分。
「これにきーめた！」
ピッ、と押したのはごはんと味噌汁。計２５０円なーり。
貧乏一人暮らしの私には５５０円の生姜焼き定食は食べられない。早く給料日来ないかな。
「いただきます」
味噌汁を頼むと沢庵がついてくる。それをおかずに白い米を食べる。そんでもってお味噌汁があるんだから完璧だよね。
「……今日はこれで乗り切れるかな」
「え、まさかこれしか食べないの？」
「え？」
カリッ、と沢庵を噛んだ時、頭上からの声にそのまま顔を上げたら、そこにはアイドル阿部亮平さんが居た。
一応帽子を被ってはいても、なんかオシャレで雰囲気バンバン出てるから立ってるだけで目立つ。なんか目立つ。
「ねえ、これしか食べないつもりなの？」
「……ゴクンｯ。……あの、なんでここに？」
椅子を引いて座ってズイッと迫ってくる整った顔に引いた。此処は社員食堂で、一応タレントさん達も入れはするけど滅多に来ない。注文してマネージャーさんが楽屋へ持って行くことならあるみたいだけど。
アイドルなんて此処で見たことすらないのに。
それに今日は彼らの番組の収録はないはずだったから、会うことはないと思っていたのに。
「質問に答えて」
「はい？」
阿部さんは普段はニコニコと笑顔が絶えないのに、やけに怖い顔で迫ってくる。
「これだけで今日を過ごすつもり？」
「……えっと、阿部さんに関係ないです。あとダイエット中なんです」
してないけど。お金ないなんてかっこ悪いから言いたくないし。
気にせずパリッと沢庵を噛んでご飯を食べる。んー、美味しい。
「んッ！？」
ポケットに入れていたスマホが震えてビクッと慌てて出る。嫌な予感しかしない。
「おーい、そろそろ戻ってこい！」
「んっ、まだあのご飯…」
「新人が座って飯食う時間なんてあるか！」
「……はーい」
ううっ、これ今のご時世パワハラとかにならない？ ご飯くらいゆっくり食べたいよ。
けれど文句なんて言える立場でもないから、急いでご飯と味噌汁をお腹に流し込んだ。
途中「うっ」と詰まらせていれば、阿部さんが「はい」と水を渡してくれて「ど、どうもですっ」とコクコクと頭を動かしながら受け取って一気に飲み干す。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます！刺さってくれて良かったです😆ちょっと独特なので大丈夫かなぁって思うとこもありますが楽しんでほしいですね😊多分終わる予定です！代理もですか！それはありがとうございます😌頑張ります😆 (2022年10月25日 7時) (
レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんにちは(*^^*)このお話が私の中で1番刺さってます！！好きすぎます！！！次で終わりなんですね(´；ω；｀)代理の方もめちゃくちゃ楽しく読ませて頂いてるので、これからも楽しみにしています(*^_^*) (2022年10月24日 18時) (レス) @page50 id: b572eb741e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - Sionさん» ありがとうございます😊 気になってもらえるように終わらせました😌 移行まで暫くお待ちください！ (2022年10月24日 17時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
Sion(プロフ) - すごいドキドキでの移行！！続き楽しみです❤❤ (2022年10月24日 16時) (レス) @page50 id: 910c73b32d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - レリリさん» コメントありがとうございます！嬉しいです😆 ここから盛り上げていけたらいいなぁって思いで書いております😌 (2022年10月19日 9時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月26日 10時
