幻王様が人間界に降臨した様です

たたりギツネとコックリさん 7 ページ24

Aside
キュウビ 「イナリよ 恩返しのために店を手伝いたいという気持ちもわかるがな… 商売にしろ人生にしろ 潮時と言うものがある 人間に迷惑をかけてまでお前の気持ちを押し通すことがはたして良い事だろうか」

イナリ 「ごめんなさい…もう人間に迷惑はかけません みなさんどうもすいませんでした」

ナツメ 「でもさ その姿のままお婆ちゃんの所に行く事は出来ないの？」

キュウビ 「残念だが…それは出来ない 神社に仕える妖怪はみだりに人間に姿を見せる事は禁じられている」

ナツメ 「そうなんだ…」

アキノリ 「あ、そうか姿を見せられなくても手はあるぞ」

皆-アキノリ 「？」

〜〜翌日 豆腐屋さんの前〜〜

息子 「母さん そろそろ行こうか」

お婆さん 「えぇ…」

子供 「ばーば 家に来るの？」

お婆さん 「そうだよ これからはずっと一緒だからね〜」

子供 「うふふっ ばーばと一緒〜」

アキノリ 「待ってお婆ちゃん」

お婆さん 「？ あらアキノリ君」

アキノリ 「ちょっとお時間頂いてもいいですか？」

お婆さん 「？」

ナツメはテーブルの上にコックリさんをやる時に必要な五十音が書かれた紙を広げる

お婆さん 「おや これは…」

A 「お婆さん コックリさんってご存知ですか？」

お婆さん 「えぇ 昔よくやったわ」

アキノリ 「いきなりであれですけど 一緒にコックリさんやってくれませんか？」

お婆さん 「えぇ 構わないわよ」

ナツメ 「良かったそれじゃあ」

お婆さん 「はいはい」

ナツメ お婆さん 「コックリさんコックリさん どうぞおいでください」

十円玉にイナリが宿る

ナツメ 「コックリさんコックリさん 豆腐屋さんのお婆ちゃんに伝えたい事はありますか？」

お婆さん 「え？」

スッ 十円玉が動く

お婆さん 「あ ふ ら あ け あ り か と う 油揚げありがとう？」

さらに十円玉が動くそして指した文字は… た い す き

お婆さん 「これは…」

イナリ 「お婆さん大好き」

お婆さん 「！ こちらこそ今までありがとね〜 かわいいお狐様〜」

そしてお婆さんたちは車に乗り込み去っていった

アキノリ 「お婆ちゃんに思いが伝えられて良かったな」

イナリ 「はい ありがとうございます」

そう言ってイナリはアークになりナツメの元へ

ナツメ 「あったかい」

〜〜夜 稲荷神社前〜〜

Aside

A 「…！あれは…イナリの神社が！ …キュウビ！」

キュウビ 「呼びましたか？」

A 「うん お願いがあるの」

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