二度死んだ少女は今度の世界を謳歌する

13ﾃﾞｽ目 ページ15

あれ…此処、は……？

……凄く真っ白なんですがそれは。

[これより個体Dh-019のチュートリアルを開始します]

は？チュートリアル？…あ、なんか気絶する前にそんな事聞いたような……

[チュートリアルコードをインストール……言語プログラムを固定……個体Dh-019_fiina、貴女自身のソウルの色はご存知でしょうか。]

え、僕のソウルの色？黒だよね？

[ご名答です。]

此奴…僕の心を読みやがった……！

[私こと、テキストシステムは貴女のコアコードに組み込まれていますので。]

え、そうなの？えっ?!そうなの?!

[そうですよ。そしてsans個体、nightmare sansが貴女のソウルの意味を当てておられました。]

虚無？

[そうです。そして貴女の虚無は満たされることはありません。代わりに、貴女は黒を用いる事が出来ます。]

黒？なんで黒？

[黒とは影であり闇、そして奈落や終わりです。]

んー…なるほど分からん。

[今は影等の黒い物体を操れると思っていてください。]

それなら納得。

[それでは、貴女の黒を操る能力の引き出しましょう。]

引き出す？？

[はい。チュートリアルプログラムを起動、地形を生成……]

え、待ってなんかもう進めちゃってます？

[バイオーム:白樺の森……続いて練習相手を召喚します。個体Entity303をテレポート…人格データを転送…完了。]


突然真っ白だった目の前に草木が現れて、白樺の木の影からフードを深く被った白樺っぽい色合いの人物がひょこっと現れる。

303「よ、テメェが米野郎の言ってた少女って奴か！」

コシヒカリ…何しでかしてんの……

『…僕にはちゃんとfiinaって名前があるんだけど。』

なんでよりによって人選がコイツなわけ？Minecraft都市伝説でしょ？

303「んで、オレはテメェに殺されなきゃここから出れねぇって言われたんだけどよ。」

えぇ…何言っちゃってんの博士ぇ……

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