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「ご愁傷さまやで・・・」
「はい?」
平然と紫煮込みを口に運ぶ私を見て、彼は驚いた、というより恐怖を感じたらしい。
「それ食べるのやめ!!俺が今なんか作ったるから!安心してや、料理は一通りできるで!」
そういうと彼はキッチンに飛び込んで行った。
シャオちゃんは不満げに頬を膨らませていた。
やがて出てきたのはサンドイッチ。
失礼だがシャオちゃんの料理の後だと高級レストラン並の美味しさだった。
「おいひいでふ」
「それは良かった。・・・てゆーか、自己紹介がまだやったな。俺は鬱って言うんよ、よろしくー」
「うふさんでふね、わかいまひた」
「飲み込んでから喋んな?」
言われるがままサンドイッチを嚥下する。
ちなみにシャオちゃんは拗ねてどこかへ行ってしまった。
「Aちゃんこの後はなんか予定あるん?」
「んー、そうですね、本当はシャオちゃんに屋敷を案内してもらう予定だったんですけど、いなくなっちゃったのでまた今度にしようかと」
「俺が案内しよか?」
「いいえ、それには及びません」
提案を丁重にお断りすると、鬱さんは「残念やわぁ」とさして残念そうでもなく言った。
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (12月18日 0時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 凄く面白いです!これからも応援しています!! (2022年10月30日 8時) (レス) id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘宮 | 作成日時:2022年10月11日 16時