彼女は宝物のように大切に閉じ込められている。【d!】 (ページ13)

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らんちゃんは終始神妙な顔をしていた。

なにか、診察結果に不満があったのだろうか。

今私は用意された子供部屋へ案内されている最中。相変わらず廊下の絨毯はふかふかで歩くのが楽しい。

｢･･･はい、ここがAの遊ぶ用の部屋ね。基本昼間はここで過ごすことになるんじゃないかな？｣

繊細な装飾が施されたドアの先には、夢のような世界が広がっていた。

円形の室内にはクッションやぬいぐるみが所狭しと敷き詰められていて、そのクッションはフリルで縁取られていたり、マカロンみたいな形だったりととにかくかわいい。ぬいぐるみもくまやうさぎ、ねこ、デフォルメされた恐竜など。
女の子の理想が全て詰まった、って感じだ。

私の好みドンピシャだった。

淡い水色の壁紙に、白のフローリング。壁に規則的に建っている柱も装飾がお洒落。もうこの部屋の素晴らしさは言葉では言い表せない。

｢かっ、･･･かわいい･･･！！｣

ひときわ大きいテディベアに飛びつく。

あぁ、ふかふかなんじゃ･･･！これがしあわせ！

後ろでらんちゃんがさっきとは打って変わってご機嫌ににこにこしている。

｢こんな感じでよかった？内装考えたのは俺じゃないけど｣

｢さいこうです･･･｣

テディベアに頬ずりする。ふさふさ！

｢他に欲しいものあったら言ってね。できる限り用意する｣

ここがえでんか。