【d!】許嫁とか古いでしょ【shp】 (ページ1)

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Prologue ページ1

生まれた時に親同士が決めた婚姻。

本人達の許可なんて勿論あるわけない。

でも、好きだったんだよ、小さい頃から。

基本冷たかったし、感情表現も豊かじゃなかったけど。時折見せる笑顔が、気遣いが。

私は････大好きだったんだよ。

でも、あなたは違ったみたい。

小金持ちの家に生まれた私は人並みに両親に愛されすくすくと育った。

私立のw高校に入学し、友好な人間関係を築き、当たり障りのない生活を送ってきた。

そんな平々凡々な私でも、人と違うところが一つだけある。

許嫁がいること。

何時代だよ、と思うかもしれないけれど、お嬢様学校はお見合いの場を設けて結婚をセッティングしてくれるらしいし、まだそういう風習は残っているのかもしれない。

相手は同い年のショッピくんこと、紫川翔くん。

所謂幼なじみで、小さい頃から親も仲が良かった。

当然、私もショッピくんのことが好きだった。周りの子より大人びていて、誰にでも優しいわけじゃないけど、ただ性格が悪いわけではなかった。

関わりがなくなった今でも、ショッピくんのことは好きだ。

重いかもしれない。ショッピくんがいるから、彼氏なんて作ったことない。

･･･それも、彼は違うみたいだけど。