検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:91,931 hit

ページ4

夢主視点

意識のない内に私は落札者に受け渡された。

気づいたら私は、一人ふかふかのベッドに寝かされていた。手錠も首輪も足枷もなにもついていなくて。


落札者の意図が全くと言って良いほど読めなかった。

ベッドから降りようと絨毯に足を付ける寸前で踏みとどまる。

「(地雷、とか爆弾とか、仕掛けてあったり…)」

そして、私を落札した人が、その様子を撮影して楽しむような人だったら・・・・。
大袈裟かもしれない。心配しすぎ?妄想?
・・・でも、こういうことは実際に起こり得るのだ。闇オークションで落札された人間の、その後の惨い仕打ちは計り知れない。
冷や汗が流れる。ベッドからは、降りれない。

人が来るまで、待たなくては。

数分後、人の気配がしてベッドから起き上がった。

「入ンぞ」

ぎい、とドアが開く。現れたのは、ピンク色の髪をした男性。

この人が私を落札した人、だろうか。

ずけずけ歩いて入ってきたことから察するに、なんの罠も仕掛けもないみたい。ありがたい情報にほっとする。

「首領が呼んでるから行くぞ」

「・・・・・・」

返事をしない私を一瞥し、舌打ちした。
まずい、機嫌を損ねた?

「・・・ぁ・・・・・・」

弁解したくても、掠れた声しか出なかった。

「着いてこい」


言われるがまま、絨毯に足を乗せた。

何も起こらない。ゆっくりと歩を進める。
危険性は、無さそう。そう判断して、男性に着いていく。

「(さっき、首領が呼んでるって言ってたけど、私を落札した人は、この人じゃないのかな)」

エレベーターに乗って、着いた先は多分最上階。

部屋のドアをノックする。

「首領。三途です。連れてきました。」

「入れ」

三途?さんが、ドアを開けた。


個室の中には、白髪の小柄な男性。目元の隈が酷くて、全体的に儚げな印象だった。

実際、今にも倒れそうなくらい、痩せているのが服の上からでも分かる。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (265 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
811人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

流華 - 続きが見たい! (1月6日 19時) (レス) @page1 id: bd1d67c365 (このIDを非表示/違反報告)
真華 - 気になりすぎるんだか!?続きがみたい!!! (9月5日 22時) (レス) @page25 id: b384134ed3 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク☆(プロフ) - 面白かった…!一気読みしてしもた…なんか続き気になる終わり方… (2023年2月7日 11時) (レス) @page25 id: f4bc07de09 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白かったです‼️ 続きが気になる〜😆応援シテマスッ😆 (2022年10月2日 11時) (レス) @page21 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ好きです!応援してます (2022年8月29日 23時) (レス) @page16 id: 32b5efbdad (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:甘宮 | 作成日時:2022年7月30日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。