眼帯を外すという事 ページ19
幸村side
千歌は眼帯を外した。
幸村「傷の処置ならここにあるものでできる。なのにどうして……!」
千歌「それだけじゃ、ダメなんだよ…」
幸村「……わかった俺は止めない。」
結月「千歌がもう決めたことだし。」
千歌「昌豊さん、攻撃しないでくださいね。」
昌豊「一体、何を…?」
昌豊は千歌に問うが、何も聞かなかったように眼帯を外し、姿が人狼に変わった。
昌豊「!?」
千歌「治癒。」
現れた緑の光が信玄に吸い取られていく。それと入れ替わるように黒い煙が部屋の窓から出ていき、空へ消えた。
そして残りの消えかけの光が、昌豊に入ると昌豊は息をとめた。光が消えると昌豊は驚いて声も出ないように口があいていた。
千歌「とりあえずは大丈夫です。すぐに目が覚めるでしょう。目が覚めたら、1度私と内藤昌豊さん、武田信玄さんで話しましょう。」
千歌が何を話すのかは分からないが、とにかく俺たちは何も話さず、ただ床で眠っている信玄を見ていた。しかし、俺達にも出陣が控えていた。
幸村「俺達は出陣があるから、千歌に後は任せていいかな?」
千歌「はい、後は任せてください。皆さんはお気にならさず、私に任せてください。」
皆が出陣の為に部屋を出て行くと、昌豊が千歌を睨むような目付きをしながら千歌に話しかけた。
昌豊「どうして、僕達を助けたんですか…?どうして、あの場所に僕達がいる事が分かったんですか…?」
千歌「私は別の世界からここへきた。だから、信玄さんの病だって知ってるし、ある程度のことなら、この先皆がどうなるのかをわかってる。私は、この世界から厄魔を無くすため、それが私の使命。」
昌豊「あなたは…何者ですか…?」
千歌にそうたずねた時、信玄の耳が『ピク』と動いた。そして目を開けてはっきりと昌豊と千歌の顔を見た。
千歌「武田信玄さん、起きられますか?」
信玄「あぁ。」
昌豊「信玄様。」
昌豊は起きようとする信玄の背中に手を当てながらゆっくりと信玄を起こした。
信玄「昌豊、ありがとな。」
昌豊「いえ。」
千歌「武田信玄さん、病み上がりの所悪いですがこれから、あなた方にはこれからしなければならない事があります。」
11人がお気に入り
「トリップ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*カナメ*(プロフ) - AZ・アジサイさん、本当にありがとうございます。そろそろ、本編を更新しようと思ってます。皆から、応援も貰ったので、これからも、よろしくお願いします! (2018年7月19日 22時) (レス) id: 145fd65c53 (このIDを非表示/違反報告)
AZ・アジサイ(プロフ) - 本当に辛かったら、誰かに相談するのも可ですよ!(私でよければ聞きますし)長い文章失礼しました。本編の方もカナメさんが書こうと思った時に書けばいいですよ。楽しみにしていますね(^-^) (2018年7月19日 19時) (レス) id: bb58edd34e (このIDを非表示/違反報告)
AZ・アジサイ(プロフ) - お話読ませていただきました。最後まで読んでカナメさんに何か悲しい出来事があったことを知りました。すぐに立ち直れなくても、ゆっくり時間が解決してくれることがあると思います。経験した内容は違えど、私はそうでした。 (2018年7月19日 19時) (レス) id: bb58edd34e (このIDを非表示/違反報告)
*カナメ*(プロフ) - 紅葉さん、ありがとうございます!紅葉さんは私より、難しいと思うので、頑張ってください!勿論、私も頑張ります!この小説とも、おつきあい、よろしくお願いします! (2018年5月12日 23時) (レス) id: 145fd65c53 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - カナメさん! テスト頑張って下さいね! 私も実は、中間テスト(定期テスト)が2週間前なんですよね〜ワラワラ 中3何で、大切なテストって分かっても、中々集中出来ない… てか、中3の自覚無し… 中1のテストは、一番順位が取りやすい! でも、油断しちゃいけませんね。 (2018年5月12日 22時) (レス) id: 0dbee098ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*カナメ* | 作成日時:2018年3月26日 22時