Re:疲れてしまったあなたへ《赤》

(^ワ^=)【リクエスト】 ページ15

〆．



「そら、無理に忘れろなんか言われへんし……物捨てろとも言われへん。けど、あいつだけやないのに。Aのことを幸せにできるんも、笑顔にできるんも、世界であいつ一人だけなわけないのに。



そのくせ、Aが好きすぎて泣いてまうくらい悩んでまう原因はあいつだけ。言いたいわ。あんなやつのこと忘れろ、思い出なんか捨てろって」



「あ、あんなやつって……！」



「ほらあ！！めっちゃ未練ある！まだ好きやん！ほんまに………もおお！！」



ジタバタする大毅。



「……Aはあほや。どーせ、あいつの人生に悪影響与えたとか、意味わからん罪悪感抱えてんやろ。……ったく、」



「な、なに？」



「Aとあいつの思い出は変わらんやろ。付き合ってる時は愛があったし、お互い幸せやってんて。その時間は絶対無駄やなかったし………Aがあいつと別れた理由も、もしかしたらただの倦怠期みたいなやつかもしれんやん」



「それは……思うけど、」



大毅はため息をつくと、ほうじ茶をガブ飲みした。



「……っ、ぷはー！！いや、まじで、別れたことに後悔とかすんなよ？別に俺の願望やったからとかちゃうで？



ただ、別れたことによってお互いに別の人と結ばれてさ、そっちの人生の方が最高やったりするから。Aは自分も、あいつも幸せになれる選択をしたたんやって思っとけばええわ」



「適当だなぁ」



「ええやろ、別に」



「大毅が私のこと好きなだけじゃん」



「はっ！？あ、あほ！！ぼけ！！」



またほうじ茶ガブ飲みモードに突入した大毅。



「大毅と結ばれる方が幸せな人生送れるってことなのかなー」



「ぶふぉっ？！」



「うわ、汚い」



また誰かに恋をしようとしまいと、



自分は常に最良の判断をしている……って考えた方が気持ちが軽くなるのかも。



「ありがとう、大毅」



「………おう。俺はAがどんな答え出しても受け入れるから」



「ちゃんと告白してないくせに」



「あ、ばれた」



〆．

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