Re:疲れてしまったあなたへ《赤》

(^ワ^=)【リクエスト】 ページ23

〆．



「来てくれてありがとう、大毅も疲れてるだろうにごめん」



「俺が好きで来たんですぅー。申し訳ない思うなら、今度学食奢ってや」



「大毅めっちゃ食べるからやだ」



「はあ？少食しげちゃんやわ！ラーメン2杯しか食わんわ！」



「どこが少食なん。しかも普通は替え玉とかでしょ、大毅は本当に2種類頼むじゃん」



「あかんのかい」



けっ、と顎をしゃくれさせる大毅は、やっぱり疲れが溜まっているのだろう。



いつもより目がトロンとしていて、クマも見える。



「大毅も寝なよ…」



「は、はあ！？」



早く家に帰ってゆっくりしなよ、という意味だったのだけれど、



大毅はわたわたと慌て始め、「わかったわ…」と私の横に寝転がった。



物申したかったけど、私も眠気が襲ってきたので何も言わずにいた。



「…………って、寝れるわけないやんけ。あほか」



そんな声が聞こえた気がしたけれど、私のまぶたはもう開かない。



嫌なこと、不安なこと、ぜーんぶなくなっちゃえばいいのに。



大毅がいれば本当にそうなるのかな。



不安も拭ってくれそう。



「……Aは頑張り屋さんや。しかも真面目。もっと他の奴らみたいにサボればええのにさ。単位落としそう……って本気で悩んでるんAくらいやで？みんな最悪もう一年やな〜言うとるし。やのに自己評価低過ぎん？



自分にストイックになってもてるわ。でも体がちゃんと見つけてくれたな。言い方あれやけど、体調崩して良かった。そうやなかったら、今日大学で倒れてるとこやったで？」



"一番大切にせなあかんのは自分やろ"



大毅の言葉が、頭に響く気がする。



"ちょっとくらい休憩したってええやんか"



"真面目やからこそ休まれへんのはわかるけど"



"そうやって自分追い込んで何が楽しいねん、Mかよ"



失礼だなぁ………。



微睡みの中、



それでも時には優しさに甘えたっていいんだ、と安心することができた。



〆．

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