episode12(愛胡) ページ12
〖鈴木愛胡〗
Aさんの事は主とさせていただきます。
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主「愛胡さんはなんでこの世界に?」
「私?・・・私はプロデューサーになりたかったの」
幼い頃から業界でバシバシ?ビシビシ?働く親を見て育ったせいか、私の将来の夢は芸能人一直線だった。
もちろん、輝く方の。
でも、ある日親についていった現場で、私の人生には転機が訪れる。
ス「それじゃ撮影始めまーす」
まわり始めたカメラに向かって、笑顔を振りまくタレント達。
やっぱりオーラが違うなー。
キラキラしてるなー。
・・・ふと、熱心にノートをとる、スーツ姿が目に入った。
彼が何をそんなに書いているのか気になって、トイレに行くフリをしてそっと後ろへ回ってしまった。
人のノート覗くようなことするなんてダメだけど!
そこには、どのタレントのどこが魅力か。
逆に、欠点は何なのか。
リアクションは?
タレントを見極め、誰が何にふさわしいのか。
その姿を見て、ものすごくかっこいい!って思った。
ビビッ!ってきたっていうの?
後で親に聞けば、その人はプロデューサー志望の見習いくんだったらしい。
「・・・そこからプロデューサー目指したってわけ。」
主「うわぁー大変!私これからそんなことしなきゃいけないの?」
「ああ、佐野ちゃんは大丈夫じゃない?番組プロデューサーではないし。」
まだあどけなさの残る可愛い後輩を見て、私の頬は自然と緩んだ。
「・・・って!そろそろ会議行かなくちゃ!」
時計を見て跳ね上がる私に、佐野ちゃんも跳ね上がって。
慌ててレストランを出て、会議に向かう低い背を見れば、彼女がまだ高校生だということを実感する。
事情は知らないけど、また秋葉か。
高校生なのに秋葉に推されてる、とかいろいろ言われるだろう。
私がこの子を守る!と心に決めた。
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mfmf266(プロフ) - しよりんさん» 楽しみにしてます!! (2019年8月12日 9時) (レス) id: ed32029087 (このIDを非表示/違反報告)
しよりん(プロフ) - mfmf266さん» 本当ですか!?ありがとうございます! (2019年8月11日 3時) (レス) id: db32c84ab5 (このIDを非表示/違反報告)
mfmf266(プロフ) - とても面白く、是非とも続編を書いていただきたいです! (2019年8月10日 23時) (レス) id: ed32029087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しよりん | 作成日時:2019年5月16日 23時