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「錨を下ろせ」
リーダーの声で船員が急いで錨を下ろす。船を止めた時、辺りは真っ暗になった。
船員は消え、たった四人の悪霊が立ちすくんでいるだけだ。
「宴が始まる…」
そう呟いた彼は被っていたフードをとって月を見上げた。明日は満月。狂った赤い満月が何百年ぶりに現れるのだ。白い月の光が、彼の赤い髪を照らす。
「ついに、明日は身代わりを」
そう言ってお菓子を沢山抱えている血まみれの彼。腰についた銃器がガチャガチャと鳴る。風が不自然に吹き始め、彼の髪を揺らした。
「……」
黙りこんでいる彼はずっと月を瞳に映している。その瞳は燃えるように赤く照っていた。御札を取りぐしゃぐしゃに丸め込んだ後、彼は静かに舌舐めずりをした。
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ハゲつるマン@19830617(プロフ) - 雪華さん» すみません、間違えていました、指摘ありがとうございます! これからもこんな作者ですがよろしくお願い致しますね! (2019年1月17日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。ストーリーが面白くて好きです!あと、捕食者って食べる側なので被食者がただしいのではないでしょうか? (2019年1月17日 0時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - ちゃちゃるさん» ありがとうございます! (2018年11月3日 13時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃる(プロフ) - 今作もとても面白いです!!続き楽しみにしてます♪ (2018年11月3日 13時) (レス) id: 461b4b0bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - 笑笑 ハロウィンナイトは明日ですよ!(あと一時間半) (2018年10月30日 22時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハゲつるマン@19830617 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年10月23日 22時