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安室side
『ありがとうございました』
テーブルにいたお客さんが帰り、店内にいるのは僕と、カウンター席に座る女子高生。
彼女はキョロキョロと人がいないのを確認して、僕に話しかけてきた。
『あの、安室さんって、探偵でしたよね…？』
『はい。そうですが』
何かあったんですか？と思わず聞いた。
彼女の様子が、何か少し怯えたような、おかしな感じだったからだ。
『私の友達を、助けて欲しいんです…！』
詳しく話を聞くと、彼女の友人が最近始めたバイトがかなり怪しいものらしいのだ。
ある場所からある場所へ、カバンを運ぶだけで、1回3万円ほど。
その代わり、中身を見てはいけない。
そして、その友人は、そのカバンの隙間から中に何かの葉っぱのようなものが入っているのを目にしてしまったらしい。
『それって、麻 薬とか、そういうのでしょう？』
『……その可能性は高いですね』
『こういう時、警察にどう言っていいのかわからないし、私じゃ詳しいこと何も知らないから…、もう安室さんしか思いつかなくて……！』
グイッと腕が引かれた。
彼女が僕の手を両手で包むように握っていた。
『お願いします！あの子を助けてください！』
最近の女の子は積極的だな、なんて、頭の片隅でぼんやりと思っていた。
……薬絡みか。
このままその子を放っておく訳にはいかないな。
『わかりました。そのご依頼、引き受けましょう』
『ありがとうございます！！』
喜んだ拍子に、彼女は手に力を込めた。
そこでやっと僕の手を握っていることに気づいたらしい。
無意識の行動って恐ろしいものだと、つくづく思う。
慌てて彼女は手を離して、ペコペコと頭を下げる。
『ごめんなさい！急に手なんて……！』
『いえ、気にしないでください』
安心させるように笑みを貼り付けると、彼女も落ち着いたようで、そこから、彼女やその友人の名前、知っていることをもう一度詳しく聞かせてもらった。
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時雨(プロフ) - まことさん» ご意見ありがとうございます。読み始めてもらえて嬉しいです！参考にさせていただきます。 (2019年10月18日 7時) (
レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
まこと(プロフ) - 3でお願いします 新たに読み始めたので続きが気になります (2019年10月16日 17時) (レス) id: 9abb2adce4 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ☆三日月☆さん» ご意見ありがとうございます。何年でもなんて嬉しすぎます！参考にさせていただきます。 (2019年10月15日 19時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
☆三日月☆(プロフ) - 何年なっても待ち続けるので3でお願いします！ (2019年10月14日 16時) (レス) id: 0e61e2fc0f (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - あーちゃんさん» ご意見ありがとうございます。面白いストーリーや、もったいないなど、すごく嬉しいです！参考にさせていただきます。 (2019年10月8日 12時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2019年7月15日 13時
