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「なら、公安は手を出さないという事ね…?」

「うん。そういうこと」




志保に、降谷さんから頼まれた仕事内容を伝えると、彼女も阿笠さんも、ほっと胸を撫で下ろした。



「もっと早く言いなさいよ!変にためるから、不安になったじゃない!」

「ごめんなさい…。でも、なるべく言いたくなかったから」

「さっきも言っておったのお。どういうことじゃ?」



安心した阿笠さんは、私にお茶を出しながら聞いてくれた。

とてもいい香りだ。




「……護衛って言っちゃったら、志保、私がその為だけに近くにいるって、勘違いしちゃいそうだから」

「え?」



阿笠さんにお礼を言って、カップを手に取る。

そっと口に入れて、ゆっくり飲んでから答える。



「私、もっと、志保と話したかった。組織からの目があって、あの場所じゃあまり話せなかったから。

……もちろん、私に任された仕事は引き受けるし、全力で守ってみせる。

でも、今なら普通に、友達になれると、思って……」



仕事の為だと思われたら、距離を置かれてしまう気がして。



「バカ」

「え…?」

「そんなこと、わかってるわよ」



びっくりして、志保を見つめると、彼女は目を逸らしながら自分のカップでお茶を飲んでいた。



「ほんと、仕事以外はポンコツね」

「ぽ……?」

「これからは、灰原哀と安室雫として、仲良くしましょ」



彼女から、すっと右手が伸ばされた。

灰原哀と、安室雫として。



「……うん、よろしく!哀ちゃん!」

「ええ。雫さん」







「わしも、阿笠さんではなく博士で良いぞ!」

「よろしくお願いします、博士!」

「ああ!雫くん!」



ーーーーー

ここまででやっと一区切りです。


こんなに話数使うと思っていませんでした…。


こんな調子ですが、少しずつ進んでいきますので、よろしくお願いします!

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時雨(プロフ) - ロゼさん» こちらこそリクエストありがとうございました!楽しかったです。 (2019年4月2日 13時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - リウエスト書いて頂きありがとうございました。とても面白く出来上がっていて凄かったです。 (2019年4月2日 8時) (レス) id: 8878c6576c (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 匿名さん» 感想ありがとうございます。続きも書いてみましたので、楽しんでいただければとても嬉しいです!! (2019年3月29日 23時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 途中ではありますが読んでてすごくいい話で続きが楽しみです!リクエスト書いて頂き本当にありがとうございます! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 24edc1aa4d (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - loveharuma0927さん» なるほど…。学校行事は思いつきませんでした!二人とも普段通りを装いながら内心はしゃいでそうですね…!面白そうなご提案ありがとうございます!もっとニヤニヤして頂けるように頑張ります! (2019年3月26日 21時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2019年2月16日 8時

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