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公園に寄り道した後、学校に来た。
朝の静かな公園っていいよね。
心を整理できるし、自分は子供だって確認することもできる。
でも、今日は何だか落ち着かない。
いつもより長い時間公園にいたのに、心は雨の中の海みたいに荒れて静まらない。
不安だ。心配だ。
ねえ、降谷さん……、大丈夫…なんだよね。
だめ。
ここは小学校なんだよ。子供らしく振る舞わないと。安室雫にならなきゃ。
「…ん、…ちゃん、……雫ちゃん!」
「っ、あっ、な、なに?」
「どうしたの?怖い顔して」
気づけば私以外誰もいなかったクラスは、子供たちの声で随分と騒がしくなっていた。
そして、コナンくんが何度も何度も私の名前を呼んでいたらしい。
「ううん…、なんでもない」
「もしかして、安室さんのこと?」
流石コナンくんだ。勘が鋭い。
でも、今日彼が組織の仕事に行くだなんて言えば、首を突っ込みたがるに決まってる。
だから、嘘だとバレるだろうけど、嘘をつくしかない。
「透くんが今日の朝少し元気がなかったから、気にしてただけだよ」
「……そっか。それならなおさら雫ちゃんは元気でいないと」
「……そうだね、ありがと」
無理にでも笑顔を作れば、コナンくんも少し笑って席に戻って行った。
そうだよね。
コナンくんの言う通りだ。
どんなに不安でも、心配でも、今の私にできることなんてない。
なら、自分も暗い顔をして周りを不安にさせるより、いつも通りに振る舞って明るくなった方がいいに決まってる。
今日の彼の仕事がどんなものでも、私はただ、安室雫として、彼の無事を祈るだけだ。
ーーー
降谷side
ベルモットに呼ばれたのは夜だ。
本庁の方には連絡を入れたし、ポアロのバイトは入っていない。探偵業の方も問題ない。
夜まであるなら、まだ考えられることは山ほどある。
思考を止めるな。考え続けろ。
あの組織にいる時、臨機応変に対応することは大切だ。が、行き当たりばったりでどうにかなるほど甘くない。
あらゆることに対応できる策を予め準備しておかなければならない。
さあ、ベルモットはどう出る。どう動く。
今までの彼女の言動から導き出せ。
俺になら、できるはずだろう?
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時雨(プロフ) - ロゼさん» こちらこそリクエストありがとうございました!楽しかったです。 (2019年4月2日 13時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - リウエスト書いて頂きありがとうございました。とても面白く出来上がっていて凄かったです。 (2019年4月2日 8時) (レス) id: 8878c6576c (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 匿名さん» 感想ありがとうございます。続きも書いてみましたので、楽しんでいただければとても嬉しいです!! (2019年3月29日 23時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 途中ではありますが読んでてすごくいい話で続きが楽しみです!リクエスト書いて頂き本当にありがとうございます! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 24edc1aa4d (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - loveharuma0927さん» なるほど…。学校行事は思いつきませんでした!二人とも普段通りを装いながら内心はしゃいでそうですね…!面白そうなご提案ありがとうございます!もっとニヤニヤして頂けるように頑張ります! (2019年3月26日 21時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年2月16日 8時