【あんさんぶるスターズ】viola e tulipano 〜third〜

storia6-9 〃　〜sezione1 同じ顔が２つ〜 ページ40

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それから彼とは色々なことをした。



そして、気づけば何年もの月日が流れて。



「仲間」も沢山増えた。



そんな中で、俺達は常に疑問を持っている。



何で同じ『人間』なのにこんなにも差が出るのだろう。



俺達とあいつは同じ『人間』。



違いがある方がおかしいんだ。



だから、俺らが道を正す。



「ただいまゆうたくん。



王女サマ気持ち良さそうにおねんねしてたからドア前に置いてきたー。」



ゆうたくんからの返事は帰って来ない。



その代わり、すうすうという寝息が帰ってきた。



「…かーわい。」



彼の乱れた前髪を丁寧に左右に分ける。



そこから覗くのは、天使の寝顔。



俺とそっくりだけど、違う顔。



「……っと。



ゆうたくん見てたら眠くなってきちゃった……ふわぁ。」



俺とゆうたくんは、二人で一人。



同じだけど、違う存在。



ゆうたくんは、守られるべき存在。



これからもこんな楽しい、平和な日々が続けば良いな、なんて思いながら目を閉じた。

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