拾捌 ページ19
――――――……夏です。めっちゃ暑いです。
えー、天馬の四つ子事件からすでに1ヵ月くらい経ちました。……早いですね(笑)
いやぁ〜……あの後は本当に大変でした。
会場の照明が戻った後、自分の腕見てみたら血がダラーッと流れてたんですから。
それ見た瞬間、なんじゃこりゃ―――!! って心の中で叫びましたね。
……で、私以上に驚いてた人がいたんですよ。……まあ、お察しの通り、降谷なんですけどね。
天馬の四つ子が所持していたあの蕨手刀、いくらレプリカとはいえ鋭利な刃物同然ですから、まあ切れるのも当たり前な訳ですよ。
そして現在……私は書類作成をしてまーす。時刻は午後7時でーす。本来ならとっくに終わっている時間でーす。
なんでまだ終わっていないのかというと、なぜか私のパソコンが行き成り真っ暗になって、作成し終えた書類のデータが全部吹っ飛んだからです(泣)
……本っっっ当にありえない!! マジで腹立ったわ!! 今日は久々に早く家に帰って飲もうって思ってたのに〜!!
『……あぁ〜、遅くなってしまう〜……』
誰も手伝ってくれる人なんていないし……正直言ってトリップする前より激務だし(この世界が世界だから仕方ない)……ああ、もう……。
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結局、書類作成作成が終わったのは、2時間後の午後9時だった(意外と早く終わった)。
『…………お腹すいた』
私は自分のバッグを引っ掴んで、職場を後にした。
食欲を満たすために何か食べるものと酒を買っていこうと近くの店に入ろうとした時、私のスマホが鳴り始めた。
『え、誰……って降谷!?』
驚いた。まさか降谷だとは思わなかった。
なんで今……とは思ったが、私はとりあえず電話に出ることにした。
『もしもーし、今やっと仕事が終わって食欲を満たそうと何かを買いに行こうとしていた前田Aですが。どうしましたか、降谷さ〜ん?』
「……お前、もっと普通に出れないのか?」
……なんか、“何言ってんだコイツ……”みたいな感じで返された。
『え〜、私普通に出てるつもりなんですけど〜?』
「…………」
『……ちょっ、ゴメンって降谷。無視しないで。悲しい』
「だったら、最初からそんな態度を取るな」
『本当にすみませんでした!! ……で、降谷、どしたの。こんな時間に……って言ってもまだ9時だけども……』
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推しが尊いマン(プロフ) - 更新マジ感謝です。ありがとうございます (2021年1月14日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - 梨色さん» やったああああ!!!ありがとうございます!!!!楽しみに待ってます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
梨色 - まだ読んでくださる方々がいらっしゃることに対し感動しました。少しだけ更新頑張ってみようと思いますので、少々お待ちください。まずはストーリーを思い出します笑 (2021年1月11日 15時) (レス) id: bfcd433b02 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - そこで終わるのぉ!?更新待ってますー!!! (2021年1月11日 8時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
ふる - 34話のは合ってると思います!だって彼らのセリフですもんね?お話面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年2月15日 17時) (レス) id: 91b037fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨色 | 作成日時:2018年5月5日 20時