第二十九話 入学？やっとですか ページ30
クロウリー「私は今、猛烈に感動しています!今回の件で確信しました。Aくん、あなたには間違いなく猛獣使い的才能がある、と!」
「えーめちゃくちゃいらねーというか、ここの生徒猛獣扱いでいいのか・・・？」
クロウリー「ここの生徒たちはみな、闇の鏡に選ばれた優秀な魔法士の卵です。ですが、優秀ゆえにプライドが高く、我も強く、他者と協力しようという考えを微塵も持たない個人主義かつ自己中心的なものが多い!」
あーそれは私にも当てはまりそう
クロウリー「あなたは魔法が使えない。いや、魔法に似た何かは使えるようですがともかく、魔法が使えない。ですが、おそらく、魔法という存在に気薄だからこそ、彼らを協力させることができた!おそらく、あなたのような存在がこの学園には必要だったのです!」
「あ、はい」
なんか、熱いな
クロウリー「Aくん。あなたは間違いなく、この学園に必要な存在。トラッポラ君とスペード君の退学を免除するとともに、Aくん。あなたに、ナイトレイブンカレッジの生徒として、学園に通う資格を与えます!」
・・・おぉ
「あー、魔法が使えないけど」
クロウリー「えぇ、問題ありません。それっぽい何かが使えるんですよね?」
「うんまぁ、それっぽい何かで良いのなら」
クロウリー「なら問題ありません。それっぽい何かでなんとかしてください」
「雑ぅ・・・いや、できるけど」
できるけどもさ。全部が全部
何なら『書簡』で誰かを模倣するだけで、魔法も疑似的だが使えるし
クロウリー「ですが、一つだけ条件があります。それっぽいものが使えるとしても、魔法とは別物。行き詰まることもあるでしょう。そこで、グリムくんです」
・・・えっ
クロウリー「グリム君と二人で一人の生徒としてなら、ナイトレイブンカレッジとしての在籍を認めましょう」
「えー、お猫様と？」
グリム「ふなっ!?オレ様もこの学園に通えるのか!?」
クロウリー「えぇ。不満ですか?」
「割と」
グリム「なんで!?」
「いや、問題おこすし。入学式で一回、初日で二回」
クロウリー「えぇ、その点は私も懸念しています。なので、前回のような騒ぎが起きた場合は即刻退学となります。いいですね?」
グリム「ふ、ふな・・・オレ様・・・やったんだぞ!」
クロウリー「それでは、ナイトレイブンカレッジの生徒の証である魔法石をグリムくんに預けましょう。特別、Aくんにもね」
第三十話 魔法石?マジカルペン→←第二十八話 報告?とったぜ
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