83 一郎「アンタ合歓ちゃんと連絡取れねぇのかよ」左馬刻「気安く合歓の名前呼ぶんじゃねぇ」一郎「まだシスコン治ってねぇのかよ」左馬刻「ブラコン野郎に言われたかねぇ」 ページ9
一郎side
Aが倒れた、危ない状態らしい。
そして、
「空却が……いない……?」
「みたいです」
「にいちゃん、心当たりとか……ある?」
「……ひとつ、あるな」
咄嗟に浮かんだのは、中学の途中からしばらく、三人……いや、四人で過ごしたあの一軒家。
「……俺はそこへ向かう。二人は先に病院へ行ってくれ」
俺はそう言いながら、彼女のことを思い出していた。
そして、アイツに連絡を入れていた。
**
左馬刻side
「んだよ、珍しいな」
一郎の野郎から連絡がきた。
俺は舎弟達を部屋から出す。
「なにがあった」
『……Aが、倒れた』
「は……?」
こいつは……何を言っている?
「前こっち来たとき、普通に元気だったじゃねぇか」
『……俺もそう思ってた。けどきっと、そんとき……いや、もしかしたら、ずっと前から、危なかったんだ』
その言葉で、色々と思考が巡る。
一番気がかりだったのは、妹の存在だった。
「……合歓」
**
--side
「副局長、仕事を頼まれてくれないでしょうか」
「乙統女様……? なんでしょうか」
私の上司が、珍しく私の部屋へ直々に訪れた。
だいすきな、紺色の髪が、揺れているのに、目を奪われた。
「(やっぱり、思い出しちゃうな……)」
はじめてできた、私の親友。
「(そういえば、元気かな……)」
この前私が仕事で出ていたときに、ここにやって来たらしいけれど。
などと考えていたら、目の前にいるこの上司は、私の親友の、母親は。
「Aが倒れたそうなので、シンジュク中央病院へ向かってください」
そんな事を、平然と、口にした。
ーー
紫です
続編何回も作ってしまいすみません(´TωT`)
シリーズの関連付けが上手くできなくてですね……なんとか関連付けはできたものの、お気に入り登録の移行ができませんでした……。
どうか見捨てないでやってください……。
84 いつか溶けてしまうのなら→←20/02/14 Happy birthday
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鮭ぇ - 最初読んでる時はこんな話だと思わなかったんだが、、。くっっそいい話じゃねえーか、、。完結おめです…ガチ泣きしました！いち。から読みますね！もっかい！ (2020年12月13日 13時) (
レス) id: b29402340d (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - 無事､完結おめでとうございます。何気に初コメかも知れません！お話とても面白かったです…！死ネタは少し､地雷な部分もあったのですが､最後まで面白く見させてもらいました…お疲れ様でした！ (2020年3月14日 15時) (レス) id: 17dcb00d4a (このIDを非表示/違反報告)
Mad Sick＊ - いち。から見てます！コメ2〜3回目？名前変えたりよくするのでアレですけど。 (2020年2月29日 4時) (レス) id: e54c8d8ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2020年2月14日 21時
