19/10/31 簓「今日は!?」「簓の誕生日……」簓「んなあからさまに嫌がらんとって!?」「クソあと二センチで簓超せたのに……」簓「お口悪いでー!?」 ページ47
「はあ……」
気が重い。
珍しく私は、ひとりで大阪まで遠出していた。
「せめてくうが一緒なら……」
私は、あまり人を苦手になることはない。
だが、ある人物だけは、別だ。
「……絶対アイツだ」
深めにキャップをかぶり、マスクをしている怪しい人物を発見し、ため息を吐く。
その人は私を見ると、一目散に駆け寄ってきた。
「Aちゃん! 元気しやった!?」
「うるさい」
「一言目がそれなん!?」
ひどいわー!! と泣き真似を始めたその人物、
オオサカディビジョン、どついたれ本舗の白膠木簓。
この人だけはどうしても、苦手だ。
「なんでわざわざ私がオオサカまで来んばいかんの」
「そう言うても来てくれたやん?」
「迷子にならんかったん奇跡やと思うとばってん」
「わはは、偉かったやん、ちゅうわけでご褒美あげるさかい行こか」
そう言って簓は私の手を取って歩き出した。
……どこ連れてく気だよ……。
「……ユニバーサル○タジオジャパン?」
「な、なんでわかったんや!!??」
「いやそこの電子掲示板に書いてあるけん。」
「で? なんでくう呼ばんで二人きりだったと? 後で怒られるんわ私だけじゃないんよ?」
そう私が言うと、簓はしょんぼりと肩を下げる。
「わかっとる……やけど、」
「なに?」
「俺の、誕生日やん……一緒にデートしてや……」
あ、そういえば今日って
「……そうやったね」
「ホンマに忘れてたん!?」
「あ、いや……」
信じとったんにー!!
と泣きわめく簓。
流石に可哀想になって、思わず言ってしまった。
「わかったっさ、悪かったけん、一緒にU○J行こう?」
「よっしゃ!! 言うたな!? 今日は一日中遊ぶでー!!!!」
「あ、おいはめたな!?」
19/10/31 「簓の杖は……ハーマイオニー?」簓「おん! やっぱこれやな!!」「ハリーじゃないんかい!!!」→←46 実の母親と、兄 (※激しい捏造をしています)
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空炭 - 面白いです！この小説が、終わっても、読み続けます！応援してます！ (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年10月2日 0時
