43 海月 ページ43
月夜side
「ゴホッ、げほっ、うえっ……くっそ水呑み込んじまった……」
「げほっ、げほ、な、んだよおまえ……なんで、助けたんだよ……」
僕が川に飛び込んですぐ、見知らぬ赤髪の男が僕を川辺へ引っ張っていった。
もうすぐで、今度こそ死ねたのに。
「拙僧は人を導く僧侶になる男だ。おめーが飛び込む直前、この世に未練のある眼をしたから一緒に飛び降りた。んで、助けた」
「……ばっかじゃねーの。なんで見知らぬやつのためにこの高さから飛び込むんだよあんた」
「さあな」
「は?」
「ま、もうちょいでいーから生きてみろよ。人生って一秒で変わるぜ? とりあえず助かった記念っつーことでこれやるわ。じゃーな、チビ」
「……おまえに言われたくねーし」
渡された指輪は、あいつは人差し指にしてたけど、僕にはでかくて小指にはめてみた。
ら、ぴったりだった。
「キモ。……なんか、バカらしくなった。帰ろ」
立ち上がって、あーそういやスマホ水没したなーとぼんやり考えていたら、川になにかが浮かんでいるのに気がついた。
それは、まるで月夜に輝く満月のようだった。
「……」
ーー
44「やったねくう! 家族が増えるよ!」空却「おいバカやめろ」→←42月夜「(僕はただ、月夜に光るクラゲのように溶けて消えてしまいたいだけだったんだ)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kouboukun@46猫恋__(プロフ) - うわ、私の彼氏イケメン見て、すぐ出た言葉 「いや、まじそれな？」 (2020年12月12日 21時) (
レス) id: 50346d323c (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ - 24の 憧れてしまえば、越えられないってハイキュー！の影山の名言ですか？2回めの青葉城西戦の！ (2020年9月5日 7時) (レス) id: 661e8c572a (このIDを非表示/違反報告)
Lollipop＊ - 空却くん可愛い！嫁にしたい(@_@) (2019年10月21日 18時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
空炭 - 面白いです！この小説が、終わっても、読み続けます！応援してます！ (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年10月2日 2時) (レス) id: c4e2515f38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫 | 作成日時：2019年10月2日 0時
