37「まさかあの人に子供が……」空却「一郎のやつ、知ってんのか?」「なんか、笑顔がこわかよあん女性」 ページ37
聞けば、九恩さんは年の離れた弟と共に紫藤百舌九から育児放棄されていたらしい。
そんな二人を、父さんが助けた、とのことだった。
「だから私は父を消してくださったあなた方に感謝をしたかったのです」
「それだけじゃねぇだろ……」
「え?」
父さんがめんどくさそうに頭を掻く。
「はい。私は、樋泉真琴さんをお慕いしているのです」
「は?」「え?」
「だから俺は、Aに会って決めてもらいたかったんだ」
「俺と紫藤さんが、結婚していいかどうか」
**
父さんの運転する車に揺られ、昔祖父母に連れていってもらった海鮮バイキングにやってきた。
「Aさん、改めて、はじめまして。明日弟も会いに来るから、会ってやってくれるかな?」
「私は、いいですけど……」
「おいAバイキングなんだからたらふく食えよ」
「波羅夷君よく食べて元気で良い男だな。君にならAを任せられる」
「は? 拙僧はテメーをAの父親だなんて認めてねーよ」
「くう!?」
ギロリとくうは父を睨む。
「オメーこそこんな奴と結婚したいとか正気かよ」
「ええ、正気ですよ。しっかりAさんとの関係を知った上で、それでも私の気持ちは変わりません」
……ﾜｰｺﾜｲ。
38「爆弾目覚まし」空却「だな」→←36「(久々に会った感想は、何故だかあんまり怖くなかった。少し父さんが嬉しそうだったのと、あとはきっと、くうがずっと手を握っていてくれたから)」
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空炭 - 面白いです！この小説が、終わっても、読み続けます！応援してます！ (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年10月2日 0時
