32空却「(いつまでも待ってやる。お前を、幸せにしてみせる)」 ページ32
「ん、くぅ、」
「A、A、」
「こわか、いや、も、」
……私は、何年経ってもあの記憶に捕らわれたまま。
そしてそれを、くうにすら、言えないまま。
「んっ……大丈夫だ、もう、やめる。ごめんな、」
「ごめんね、くう、ごめん」
「いーんだよ。なんか飲むか? 拙僧が淹れてきてやる」
「いやだ、離れんで、一緒にいく」
「んだよ……かわいすぎるだろ」
電気の消えた、カーテンの隙間から月明かりの差し込む部屋で、くうは私に触れるだけのキスをしたあと、私の手を掴んで歩きだした。
「くう、すきやけん」
「なんだ急に。知ってっけど」
「はは、顔赤か」
「うっせ」
「……くう、」
「ん?」
足を止めると、くうが振り返る。
「……くう、ばり好きっさ。待っとってな」
どうか、待っていて。
私はあなたがだいすきだから。
あなただけが、私の唯一だから。
「ずっと、待ってる」
「だから、んなこと心配してんじゃねーよ」
「前だけ見とけ」
ああ、やっぱりかっこいいな。
「……うん」
私の彼氏は私の憧れで、一番大切な人で。
そんなくうとのこの日常が、まさかこの日常が崩れることになるなんて、
今の私は、
知らなかった。
33「(勇気を出すから、どうか、受け止めて)」→←31「ライブお疲れ。十四くんにも楽しか場所があってよかったばい」十四「あ……その、本当に、ありがとう」「うん。助けになれて嬉しか。ところでこん重いプレゼントは何ね」十四「本なんですけど……」「こん漆黒に染まった魔導書がプレゼント??」
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レス) id: 50346d323c (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ - 24の 憧れてしまえば、越えられないってハイキュー！の影山の名言ですか？2回めの青葉城西戦の！ (2020年9月5日 7時) (レス) id: 661e8c572a (このIDを非表示/違反報告)
Lollipop＊ - 空却くん可愛い！嫁にしたい(@_@) (2019年10月21日 18時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
空炭 - 面白いです！この小説が、終わっても、読み続けます！応援してます！ (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年10月2日 2時) (レス) id: c4e2515f38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年10月2日 0時
