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3音 初めての音 ページ5
「ただいま」
「お帰り。晩ごはん出来て……え、Aちゃん!?」
ーこんばんはー
母さん達に挨拶したいと言うAを連れて、帰宅した。
「Aちゃんこんなに美人になって……!! 晩ごはん食べた? よかったら食べていって!!」
ーありがとうございます!ー
「A、こっち」
Aを部屋に案内すると、Aはやはりというべきかアコギに歩み寄った。
ー幸ちゃん、弾いてー
「……もう夜だぞ」
そう言うと、Aはしょんぼりした。
その顔に負けて、オレはギターを手にする。
「1曲だけだぞ。何がいい?」
ーやった! じゃあ……ー
Aがリクエストしたのは、オレとAが一緒に初めて作った曲だった。
この曲を、あの美しいAの歌声を思い出しながら、オレは弾いた。
終わって、Aを見たら、Aは、泣いていた。
オレはどうすればいいかわからなくて、
ただただ、
Aを抱き締めてた。
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作者名:紫 | 作成日時:2019年3月6日 1時