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1音 声の出ない女神 ページ3

きっかけは森山の一言だった。

「美人の転入生くるらしいぜ!」

「は? 夏休み前のこの時期にか?」
「そういえばこの前私服の背の高い女の人が職員室にいたな」
「美人だった? 美人だった!?」
「いや後ろ姿だったから。でも綺麗な紫色の髪してたなぁ」
「紫?」

もしかして、それって……。



「はーい皆静かにー。急だけど転入生紹介します」


そこに居たのは、

間違えるはずない。


最後に会った中1の秋より大人びていた、



Aだった。




…………
………
……




昼休み

「美人だ! 女神だ! 同じクラスなんて運命だ! ちょっと話かけt……おい笠松!?」

森山の声が聞こえた気がする。
でもそんなん無視して、オレにはするべきことがある。


「A」

「A、だよな。オレのこと、覚えてるか?」




「喋れないって、本当なのか」

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設定タグ:黒バス , 笠松幸男 , 失声症   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2019年3月6日 1時

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