病室2 ページ11
優子side
ベッドの直ぐ外を取り囲むビニールカーテン。
外界から阻害するための透明な塀のよう・・・
優 「 あつこ・・・」
当たり前だけど手を伸ばしても触れ合えない､､､
咲 「 風邪だったら無菌室に移動しなきゃね。」
香 「 前田先生も言ってた。」
咲 「 だよね・・・」
優 「 やだ・・・ぜったいむきんしつやだ､､､
みんなとあえないなんてもうやだ・・・」
敦 「 会えるから〜。(笑)」
優 「 あえないもん､､､ふつうにあいたいもん､､､」
咲 「 それはお熱が下がるまでは出来ないかな､､､」
病気の症状に易感染さえなければ・・・
こんなビニールカーテン内生活もしなくていいのに。
智 「 熱さまシート持ってきたよ〜。」
優 「 いらない・・・
智ちゃん、このシートあけて・・・？」
智 「 ごめんね､､､それは出来ないかな､､､(汗)」
優 「 なんで・・・」
咲 「 優ちゃんお風邪引いちゃったら大変でしょ？
優ちゃんを守るためだから頑張って欲しいな。」
そんなことくらい分かってる。
過去に何度同じ説明を聞かされてきたことか､､､
優 「 また、かぁ・・・」
敦 「 みんな傍に居るからね。
そのこと絶対に忘れちゃダメだよ？」
優 「 あつこ・・・」
敦 「 大丈夫。ずっと傍に居る。(ｺｸﾝ)」
優 「 ん・・・(ｳﾙ)」
ビニールカーテン越しに手を翳してきた敦子の手に、
自分の手を合わせた・・・
香 「 それじゃ一旦戻っちゃうけど、
また何かあったら直ぐに教えてね。(微笑み)」
敦 「 うん、ありがとう香奈先生。(笑)」
咲 「 私も戻るね。(笑)
その前に・・・これだけ着けさせて貰うね。」
そう言って小さな電子機器を取り付けた咲子さん。
敦 「 パルスオキシメーター？」
咲 「 ううん、体温を測るやつ。(笑)
これをつけてれば直ぐに体温変化が分かるから。」
優 「 熱、あがったら・・・???」
咲 「 いつもみたいに飛んで来るね。(微笑み)」
優 「 えぇ、いいよぉ・・・」
敦 「 いいよぉじゃなくてお願いしますでしょ？」
優 「 おねがいしません､､､」
咲 「 お願いされなくても来ちゃいます。(笑)」
敦 「 お願いします、咲子先生｡｡｡(笑)」
咲 「 はい。(笑)」
勝手に2人だけで話を完結させないでよ､､､
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ルー - 青のSPもまってます汗汗 (2021年5月13日 1時) (
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作者名：優菜 | 作成日時：2021年4月9日 14時
