量 産 型 ぽ た く 【 うらたぬき 】

ふぉー ページ5

｢終わった...｣

｢終わったね......｣

｢余韻やばいなぁ...｣

｢超楽しかった......｣

ライブ後4人で合流して、会場外でペンラを掲げて写真を撮った。


｢どうする？まだ時間も割と早めだし、一緒にご飯とか食べる？｣

｢そうしよそうしよ！！｣

｢あ、のね。ちょっと話があるの。｣

｢何？どしたのしおり？｣

なんだろう。


｢あー、えっとぉ...その...楽屋、来ない？｣

｢｢｢...へ？｣｣｣





｢えっ、ちょっと待ってしおり！？｣

｢センラさんに誘われた！？！？｣

｢楽屋に！？！？！？｣

｢う、うん。もしよかったらいつも一緒にいる3人もってセンラさんが...｣


｢えっえっ、いいのかな。ほんとに平気？｣

｢ええでもセンラさんが嘘つくとは...｣

｢ぶっちゃけ行きたいしね...｣

そりゃあ行きたい。だって推しに会えるのだから。

でも、そんなことしちゃってもいいのかなっていう罪悪感。だって私はただのこたぬきで、みんなみたいにオキニかもわからないのに...。


｢うーん。とりあえず行ってみる？｣

こころが難しそうな顔をして呟いた。

｢私、行きたい。｣

ゆなは乗り気。


｢Aは？｣


私は...

｢私も、行きたいけど。でもみんなみたいにオキニかわからないし...。｣


｢いやそれはオキニだって。｣

｢こんなかわいくて構ってもらっててオキニじゃないとかありえないよ！！｣

｢だって今日うらたさんにめちゃめちゃ見られてたでしょ！私横にいたし気づいてたからね！！｣


みんなが励ましてくれる。

本当にいい友達を持ったなぁ。


｢みんなが行くなら...私も、行く。｣


｢よし、じゃあ行こ！｣

しおりを先頭に、会場の裏の方まで歩き始めた。

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