愛しき実験ハムスター【名探偵コナン】

愛してください３８ ページ38

Aside




今日も透は帰りが遅い。



いつもなら言いつけ通り寝て待つのだが、

今日は冷蔵庫にケーキが入っている。



早く食べてくれないかなぁ？

美味しいから、透も喜んでくれるよね！




帰ってきたら食べて貰いたい。

いつものように明るい部屋で、ただ静かに待つ。




一人でいるのは平気。

暗いところは苦手。



そんな私のために、
透は一部屋だけ明かりをつけたままにしてくれる。


夜の外は危険だからと、
窓のない部屋を私の居場所にしてくれた。



優しい透の役にたちたい。

だからケーキを分けて貰ったのだ。



『透、きっと疲れてるからね。』



私のために毎日早く帰って来てくれる。

無理してるの、知ってる。



私の不安な気持ちは、哀や透が消してくれる。

今日だって沖矢さんに抱いたもやもやを哀が払ってくれた。



その哀が作ったケーキだ、絶対に効く。



わくわくしながら待っていると、

ガチャリと鍵の開く音がした。




急いで部屋からでる。



『とおr((どん！』




えっ．．．？




視界が反転して背中に衝撃。



口を片手で押さえられる。

もうひとつの手に持ったナイフが暗闇にきらりと光っていた。







とーる？

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