愛しき実験ハムスター【名探偵コナン】

愛してください２８ ページ28

コナンside




灰原「サリトスの死がAとの出会いだったんだから。」


コナン「A？」



えぇ、と灰原は続ける。

灰原「彼は研究者でもあったから、データの整理を頼まれたのよ。」



そこで倒れていたAを拾ったらしい。

倒れていた？？



サリトスは何者なんだ。
分からないことだらけで、情報も少ない。



灰原「Aは何も覚えてないし、サリトスは死んでる。
　 正体なんて、これから先も分からないわ。」


それだけ言うと、灰原は歩美たちのところへ行ってしまった。


あとは赤井さんに聞くしかないようだ。


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Aside




ベルに言われ、バルコニーで待つ。

夜風が心地いい。



《＿＿＿ょ＿＿＿お＿とぉ＿＿せょ＿》

『！！』


またあの声がする。


《応答せよ！ハムスター！！》



どうやって応答したらいいのだろうか。

前回とは違い、今度は長かった。
それでも答え方がわからず、返事が出来ない。


声が消えたあと、ベルが戻ってきた。


『ベル、もっと色んな事が知りたいの。』


そうすれば、この声の事もわかるかもしれないから。


ベルは笑って、わかったと言ってくれた。
嬉しくなって抱きつく。


ベル「迎えが来たわよ。」

『うん！』



見ると、バーボンが迎えに来てくれたようだ。
バーボンにも抱きつく。


バーボン「ふふ、疲れましたか？」

『んとね、楽しかったよ！』



バーボンの体から、ふわりとお酒の香りがした。

しってる、サリトスの匂い。



．．．あれ、サリトスって何？



バーボン「どうかしましたか？」

『んー、何でもない！』


自分で調べよう、
そう決意して車に乗り込んだ。

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