愛しき実験ハムスター【名探偵コナン】

愛してください１６ ページ16

Aside




安室「明かりはつけていきますから。」

不安にさせてすみませんと抱き締められる。
シェリーにもして欲しかった事。

透の背中に腕を回してしがみつく。
慣れない人のぬくもりに包まれながら、そっとまぶたを閉じた。



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安室side





泣きつかれて眠ったAを抱え直す。


１日の前半を寝て過ごして、
また夕方まで寝ていたはず。


それなのに気を失うように眠りにつくA。





それだけ気を張りつめて、泣いて。





出来るだけ側で守らなくてはと思う。


しかし明日からはポアロと書類の毎日だ。
家に帰るのは困難になる。




どうする．．．




そんな俺の悩みは、次の日の朝に解決された。

魔女の登場である。




バーボン「わざわざ会いに来なくても．．．」

ベルモット「貴方じゃないわ、ハムスターによ。」



安室の家に我が物顔で入ってきた魔女は
俺の作った朝食を食べるAの元へ一直線。


『ベルモット！』

ベルモット「♡」




これが殺すことを何とも思わない魔女か？


本物なのかと疑うほどメロメロのベルモット。



バーボン「それで、何の用件ですか？」



ベルモットはさっと顔を引き締め、口を開いた。

真っ赤なルージュの唇から紡がれたのは、
普段の彼女と矛盾した言葉。



ベルモット「ハムスターをシルバーブレッドに預けるの。」

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