【完結】《轟》がなつかれたい闇墜ちヒーロー【刀剣乱舞×僕のヒーローアカデミア】 (ページ31)

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闇墜ちの短刀２８ページ31

Aside

死柄木「へぇ、刀かぁ。」

こちらに興味を示す男。

満足そうに眺める男。

その両方を観察する男。

どの視線も嫌いだ。

男「A、挨拶しろ。」

『はじめまして、A藤四郎です。』

嫌なのに体が勝手に動く。

言霊だ。

闇の霊力で体の自由を全て奪われ、言霊で指示された事にだけ従う。

まるで操り人形。

死柄木「なぁ、早くオールマイトを壊そう。」

黒霧「そうですね、ですがもう少し力をつけてからにしましょう。」

シガラキは少し不満そうにしながらも承諾し、僕に近づいてきた。

死柄木「お前がかばってたように、ガキどもがお前を守ってた。」

みんなが．．．？

死柄木「お前がいなくなるだけでアイツらは動揺する。」

そうか．．．それで僕を．．．

もし僕を友達だと思ってくれてるなら、みんなは僕を助けに来る。

稀は一人でも来るだろう。

どうか、どうか一つだけ願いが叶うなら。

稀を、みんなを来させないで。

僕のことを全て忘れて．．．

そんなことを考えていると、男が僕をつれて外に出た。

男「二人の力を借りずに、オールマイトを倒したら．．．」

そう言い歪んだ笑みを深くすると、言葉に霊力を込めた。

体に流れる霊力が共鳴し理性が遠退くのを感じる。

男「町を破壊してオールマイトを誘きだせ！」

*

*

鈍った頭で分かるのは、僕が刀を振り回してること、逃げる人を追いかけていること。

言うことを聞かない体をなんとか押さえつけ、切り口を浅くする。

だめだっ！

手加減が出来ない．．．！！

このままじゃ、いつか人を殺してまう！！

轟「キノっ！」

『っ？！』

再び意識が無くなりかけたとき、聞きたかったけど来て欲しくなかったが聞こえた。