【完結】《轟》がなつかれたい闇墜ちヒーロー【刀剣乱舞×僕のヒーローアカデミア】 (ページ15)

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闇堕ちの短刀１２ページ15

キノside

爆発させる奴や、凍らせる奴がいた。

僕にはそんなこと出来ないが、付喪神だ。

飛んだり跳ねたりはお手の物。

ぎゅっと本体を握る。

己でも分かるくらいの憎しみが溢れていた。

『．．アイツは．．．こんな僕を．．．抱き締めたんだな．．．．』

《人に優しく出来る人を信じなさい》

わかってます、主さま。

心ではわかっていても、体が拒否反応を起こす。

その証拠として本体からは闇が抜けていないし

髪も瞳も元の色に戻っていない。

それでも信じたいと思えた。

「待ってるよ！」

笑顔で手を振りながら去っていくアイツにバレないよう

小さく呟いた。

『．．お仕えします．．．主さま．．．』

*

*

オールマイト「いいかい？
　それじゃあ、スタート！！」

建物内に声が響く。

僕が稀のところまでいき

捕まえるか回収すれば僕の勝ちだ。

何処かはわからないが、霊力が漏れている。

これを辿るか．．．

お互い１人。

最初みたいに奇襲はされないだろう。

*

『ここにいる．．．』

曲がり角の部屋から感じる清らかな霊力。

中の動きは気配でわかる。

稀が入り口から離れた瞬間に中にはいった。

柱に身を隠しながら移動する。

稀か兵器を確保すれば僕の勝ち。

ソット兵器の方に踏み出そうとしたとき＿＿＿＿

「わっ！！」

目の前に稀の顔が現れた。

反射的に刀が出る。

『しまっ！！』

このままでは顔に刀がまともに刺さる。

＿＿＿＿＿っ＿＿＿＿させないっ！！

稀と刀の間に手を突き出した。

ずぶりと肉に刺さる感触と、激しい痛みが走る。

それに耐えながら稀をみる。

驚いて声が出ていないが、傷は付いていないようだ。

オールマイト「終了だ！粟田口くん！
　至急リカバリーガールのところにむかってくれ！！」

強制終了された僕たちは引き分けとしておさめられ、

リカバリーガールと言う人のもとに連れていかれた。