Love you…xx (ページ30)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:50,749 hit

story28 良亮side ページ30

｢ちょっとジュース買ってくるわ｣

玉がそう言って彩奈を連れて行った。
俺とガヤが残る。
ガヤが｢向こうに行こうぜ｣と言ってきたので、ベンチがあるところまで移動した。

｢で？｣

｢ん？｣
ベンチに座るとガヤが俺をパッと見た。

｢彩奈ちゃんとはどうなの？｣
｢どうなの？って言われても…｣

俺からしたらただの居候なんだけど…

｢あれ、意外とそういう感じ？｣
｢どんな感じなの…｣
｢いや、ほら、ドラマとかでよくあるじゃん？
一緒に住んでく内に惹かれてく…♡みたいな？｣
｢あー、無いね。｣

だって俺、アイツ好みじゃないし。

朝は機嫌悪いし

言葉遣いはなんかガサツだし

あー言ったらこー言うし

｢俺、もっと女の子らしい子好き。｣
｢そう？彩奈ちゃん、女の子らしいけどな｣
｢ガヤはあいつの本性知らないからそう言えるんだよ…｣

彩奈の彼氏になる人は本当に大変だろうなと思う。

確かにね、初日の方は料理も洗濯も掃除も出来るいい子だなっ思ってたけど。
朝だって言っとけばちゃんと起こしてくれるし。

｢俺は良亮と彩奈ちゃん、お似合いだと思う｣

玉と仲良さそうに話している彩奈を見ながらそう言うガヤ。
俺はそれ以上何も言わずただ黙ってその光景を見つめていた。