Love you…xx (ページ3)

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story3 ページ3

｢………海外？？｣
｢そうだ。海外。｣
｢…て、あの…アメリカとか？｣
｢いや、父さんが行くのはイタリアだけどな｣

｢イタリアーーーー！？｣

私は勢いよく立ち上がった。
ガタッと音がして箸が床に落ちる。
その箸を冷静に拾いながらお父さんは頷いた。

｢……まぁ、とりあえず座りな｣
箸を机に置くと、お父さんは私の肩をポンッと叩いた。
とりあえずお父さんの話を聞くために私は仕方なく椅子に座り直した。

｢で、どうして海外に行くの？？旅行とか？｣
｢そんなわけ無いだろう…転勤だよ｣
｢わざわざ海外に転勤するの？｣
｢そうだ。｣

私の質問になんの間も置かずに答えるお父さんは、まるでこうなることを分かっていたみたいだった。

｢それでな、お前にも海外に来てほしいんだ。｣

お父さんは味噌汁を飲みながら私にそう言った。