捌拾漆 ページ37
「わぁぁ!ひゃぁぁ!!」
無惨さんは着物とかワンピースという可愛らしい物を送ってくれるけど、最近は長くなった髪を上で一つに縛り、黒死牟さんがくれた、男物用の袴がお気に入りなのだ。
これなら特に気にせずにはしゃげるから。
そして、今、私はというと、
「今度はここから行くよ〜!!」
無限城の高い所から思いっきり飛び降りる。
「ひゃぁぁ!!!!」
叫びながら落下を楽しむ。
「もう、あんた飛び降りるの好きね。」
堕姫ちゃんの帯に受け止められる。
「もう1回っ!」
「もー、これで最後よ。」
「ありがとう!」
私は一番高い所のにある部屋に鳴女さんに頼んで飛ばしてもらう。
「行くよ〜!!」
下に、きっと堕姫ちゃんいるし、大丈夫。
よし、
そう思って飛び降りる。
が
飛び降りてすぐに誰かに抱きとめられた。
「え…」
「……万が一の事があったらどうする。」
「黒死牟さんっ!」
黒死牟さんが私を抱きながら、下に落ちていく。
「ひゃぁぁ!!黒死牟さんの髪と私の髪がちょんまげに!」
縛った髪が落下で上に。
あははと笑うと黒死牟さんも少し目を細めた。
「…全く……分からない。」
「黒死牟さんはふさふさ!」
「Aは……」
黒死牟さんがそう言いかけた時、トンっと音がした。
「あれれ、もう終わりかぁ。」
ゆっくり黒死牟さんに降ろして貰う。
身長の差が全然違うけど……
「服と髪型は同じ!黒死牟さん二号!」
「……似ていない。」
「前も同じ事言ってたけど、服と髪型は似てる!!」
「……似ていない。」
黒死牟さんは決して認めない。
そんなに私に似てるって言われるのが嫌なのだろうか。
ジィーっと黒死牟さんを見つめていると、黒死牟さんも気づいて対抗してくる。
うぅ、六つの目から見られるとなんとなく負けてる気がする。
「……。」
黒死牟さんは、私の目を右の手のひらで隠した。
「あれ……?黒死牟さん降参…?」
「……角度の問題だ……この対決は公平ではない。」
角度の問題…?
よく分からないけど、公平じゃないなら確かにダメだ!
とりあえず目隠しを退かして貰う為に、手に触れると、
黒死牟さんの手はゴツゴツしていて、硬かった。
「…すごい!」
黒死牟さんの手を持って、自分の右手の手のひらと、黒死牟さんの手のひらを重ねてみる。
「わぁぁ…!こんなにも違うんだ…!」
感動していると頭を撫でられた。
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秋栄 - 李由華さん» おぉぉぉ!ありがとうございます!!続編は明日の0時ぐらいには出せればなと思っております!!深夜12時ぐらいにここに来ていただけたら、多分続編行けるはずです!!しっかりと期限までに出来るように努めてまいります!コメントありがとうございました! (2020年5月3日 13時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
李由華 - 続編制作頑張ってください! (2020年5月2日 21時) (レス) id: a39b69135d (このIDを非表示/違反報告)
秋栄 - 鬼小夜千夢さん» アニメOPでも、少ししか映らないのにカッコ良さは際立って…もう無惨様は美しくカッコイイですよね!この作品でそう思っていただけたのなら光栄です! (2020年4月30日 15時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
秋栄 - ひろかさん» 鳴女ちゃん本当に可愛いですよねっ(*´▽`*)私も大好きなんです! (2020年4月30日 15時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
鬼小夜千夢 - 無、無惨様!死にそうなぐらいかっこいいし……あぁもう死にそう(//∇//) (2020年4月29日 17時) (レス) id: 998332dba8 (このIDを非表示/違反報告)
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