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陸拾伍 ページ15

炭治郎side


「こんにちは……。」

Aさんの声が聞こえて驚きで目を見開く。
しかし、顔は大きな花束で隠されていた。


「Aさん!?どうしたんですか!その花束!!」

「ギャァァァ!!Aさんの美しい顔が花にぃぃ!!!」

「…」



「…なんか沢山もらっちゃったの……。」

本当はもう少し小さな花束の予定だったのだが、お店の人がとても良い人(?)だったから、沢山おまけしてもらったのだ、などとAさんが苦笑しながら言っていた。




「それよりAさんがなぜここに……?」

「鬼殺隊の人に教えてもらって。」

そう言うAさんからは少し悲しい匂いがした。




「伊之助さん、どうしたんですか?」

「あぁ…伊之助は…少し落ち込んでいるだけですよ。」
そう言うとAさんも少し悲しい顔をする。本当にAさんどうしたのだろうか。




「……何かあったんですか?」

「……私、名字がないのです。」


「あ、確かに俺、それ気になってました!」

善逸を少し黙らせて続きを聞く。


「それは……私が鬼に育てられたからなんです。」

「鬼に育てられた……?」


頭がついて行かない。鬼に育てられるなどありえない事だ。鬼は人間を喰らうのだから。





「捨て子だった私を鬼のお父さんは拾って育ててくれたんです。だけど、少し前……鬼狩りに殺されました。」

Aさんからは怒りの匂いはしなくてただただ悲しい匂いがしていた。



「鬼さんは人間を食べないのになんで殺されないといけないのだろう……なんでそんな酷い事が鬼狩りは出来るのだろうと私は鬼狩りが嫌いだったのですが……」


Aさんは悲しい匂いをさせたまま、笑う。



「私の周りの鬼さんが人間を食べない例外の鬼だった事に…今日……恥ずかしながら気付かされたんです。……鬼狩りさんから話は聞きました。炭治郎さん達は沢山の人間を喰らう鬼を倒してその怪我なんですよね…あと、炭治郎さんの御家族は鬼に…」


Aさんはボロボロと涙を流しながら頭を下げた。


「私、無意識に……きっと炭治郎さんを傷付けていたと思うのです。私は感情が顔に出やすいらしいので、鬼の事を話に出された時、きっととんでもない顔になっていたはずです……無知で世間知らずだった私を……どうか……」

俺は急いでAさんの顔を上げさせて、手ぬぐいでAさんの目元を拭いた。

「俺はAさんには怒ってなんていませんよ。」


許さないのは鬼舞辻無惨ただ一人。

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秋栄 - 李由華さん» おぉぉぉ!ありがとうございます!!続編は明日の0時ぐらいには出せればなと思っております!!深夜12時ぐらいにここに来ていただけたら、多分続編行けるはずです!!しっかりと期限までに出来るように努めてまいります!コメントありがとうございました! (2020年5月3日 13時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
李由華 - 続編制作頑張ってください! (2020年5月2日 21時) (レス) id: a39b69135d (このIDを非表示/違反報告)
秋栄 - 鬼小夜千夢さん» アニメOPでも、少ししか映らないのにカッコ良さは際立って…もう無惨様は美しくカッコイイですよね!この作品でそう思っていただけたのなら光栄です! (2020年4月30日 15時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
秋栄 - ひろかさん» 鳴女ちゃん本当に可愛いですよねっ(*´▽`*)私も大好きなんです! (2020年4月30日 15時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
鬼小夜千夢 - 無、無惨様!死にそうなぐらいかっこいいし……あぁもう死にそう(//∇//) (2020年4月29日 17時) (レス) id: 998332dba8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秋栄 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年3月28日 23時

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