陸拾肆 ページ14
「無惨さんっ、行ってきます!」
今日は洋服を着て言った。
「気をつけるんだぞ。」
私は財布と本を鞄に入れて持って無惨さんに言った
今日は外でお団子食べながらゆっくり本でも読んでのんびりしようかな。
私は鳴女さんに頼んで飛ばしてもらった。
***
「はい。お団子とお茶ね。」
「ありがとうございます。」
本を読むのを止めてお団子を食べる。
「ん〜っ…美味しい…っ。」
無惨さんと出会わなければ。炭治郎さんと出会わなければ、私は団子と出会う事も食べる事も出来なかっただろう。
なんか私に出来ることはないかな……働いてお金を稼いで、それで何か無惨さんや炭治郎さんにお礼を……。
「あれ?これは……少し前に遊郭でウロウロしてたお嬢さんじゃねぇか。」
「えっ?」
顔を上げると白髪で筋肉ムキムキ。
「えっと……」
「ほら、俺の事覚えてねぇか?」
ジーッと見てキラキラの物が目に入って、
「あぁ!あの時の!」
「やっと思い出したか!」
白髪の方はニコニコしながら私の向かいの席に座る。
「お嬢さん、今日も一人でお出かけか?」
「はい。」
「そしたら夜になる前には帰った方がいい。」
「鬼……ですか?」
「そうだ。特にお嬢さんのような女性は特に狙われやすいからな。」
「…そうですか。」
きっとこの方も鬼殺隊の人なんだなぁって何となく分かった。
「あぁ……そういえば俺の名前を言ってなかったな、俺の名は宇髄天元だ。ド派手によろしく頼むぜ。」
「…Aです…よろしくお願いいたします。」
差し出された手を握らないわけにもいかず、握手を交わす。
「…で、その首元の包帯のそれどうしたんだ。」
「……転んだんです。」
「違ぇだろ?」
ジッと見つめられ、変な感じがする。
「宇髄さんには関係の無い事です……」
私は鞄を持って、お店のおばあちゃんにお金を払って、出ようとすると、
「鬼と居て辛くなるのはお前だ。」
あぁ、この人には鬼さんと一緒に住んでる事がバレてるんだ。そう思った。
なんでバレたのかは分からないが、鬼殺隊の者たちには分かるのだろうか。
「…そんな事言わないで…」
聞こえないようにでもそっと小さな声を出して反発した。
あぁ…鬼殺隊の方に会うなら…炭治郎さん達と会いたかったな…
「炭治郎さん…」
「あぁ、そいつなら今蝶屋敷に居るぜ?」
「え…」
小さな声で言っていたつもりが宇髄さんに聞こえていたらしい。
じゃあ…あれも…
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秋栄 - 李由華さん» おぉぉぉ!ありがとうございます!!続編は明日の0時ぐらいには出せればなと思っております!!深夜12時ぐらいにここに来ていただけたら、多分続編行けるはずです!!しっかりと期限までに出来るように努めてまいります!コメントありがとうございました! (2020年5月3日 13時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
李由華 - 続編制作頑張ってください! (2020年5月2日 21時) (レス) id: a39b69135d (このIDを非表示/違反報告)
秋栄 - 鬼小夜千夢さん» アニメOPでも、少ししか映らないのにカッコ良さは際立って…もう無惨様は美しくカッコイイですよね!この作品でそう思っていただけたのなら光栄です! (2020年4月30日 15時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
秋栄 - ひろかさん» 鳴女ちゃん本当に可愛いですよねっ(*´▽`*)私も大好きなんです! (2020年4月30日 15時) (レス) id: c61d719ffa (このIDを非表示/違反報告)
鬼小夜千夢 - 無、無惨様!死にそうなぐらいかっこいいし……あぁもう死にそう(//∇//) (2020年4月29日 17時) (レス) id: 998332dba8 (このIDを非表示/違反報告)
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