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◯両面宿儺
「、、、許可なく死ぬな、と言ったはずだA。」
なんて気休め。本当は泣きたい、でも貴方が起きそうな気がして。
任務に行く前に自分の髪をさらりと撫でたときの貴方の温もりはもうない。
でもやっぱりAさんの遺体を。大切で愛している人の遺体を
乱雑にできないようで。そのままにしている。
でもAさんの顔を見る度、助けられなかったのか、
自責の念が無意識のうちに押し寄せてくる。可笑しくなってしまった。
◯夏油傑
「、、猿が。」
一般人をかばって死んだ、そう言う知らせを聞いた。
彼は、貴方の手を握ってこういう。
「出ていく前に謝ったのはそう言うこと?」
真相も、貴方の温もりも。彼が一番大切にしていたものも
何もかも。真っ暗な闇の中。
貴方がしゃべることも、動くことももうないんだと
そう考えてますます非呪術師が嫌いになって
離反思考は強まるばかり。これが苦痛。
◯乙骨憂太
「、、嘘っ、、Aっ、、、!」
感情的になって、ちゃんって呼ぶの忘れる。
普通に、帰ってくると思っていた。そう言う仕事柄じゃないのに。
嗚呼、この世界はもうAちゃんはいないんだ、って考えて。
独りの夜に静かに貴方の洋服を握りしめて濡らす。
任務に行く前は温もりがあったこの服も、その手も。
今は何もかもが冷たくなってしまった。
現実を見ろと言っているようで。時間は酷なことをする。
もうしばらく、待っててよ、、
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作者名:385 | 作成日時:2021年2月19日 18時