私たち、結婚してます2【櫻井孝宏】

思い出話 ページ39

孝「父さん、届かない...」


櫻「そこ俺がやるから他の干して」


孝「よいしょっ...」


必死に背伸びしながら洗濯物を干していく孝輝
皴のないよう干してるからAを見て学んだんだろうな笑


孝「できたー！
夕食までできることないな...」


櫻「ゲームでもする？」


孝「...じゃ父さんにマッサージしてあげる
ソファーに寝転んで」


櫻「お、いいの？」


孝「これくらいしかできないけど...」


櫻「ありがと笑」


ソファーに俯せると腰を重点的にマッサージし始める

そういえば昔はよくAの腰を俺がやってたっけ...
力が強いって怒られるから必ずタオルの上からしてたな〜笑


櫻「...フッ笑」


孝「え？何くすぐったかった？」


櫻「ごめん、思い出し笑い」


孝「変なの...あのさぁ父さん」


櫻「んー？」


孝「俺が産まれてくる前とか、産まれてからすぐとか
どんな感じだったの？」


興味津々といった楽しそうな顔で聞いてくる
どんな感じって言われても...難しいな


櫻「俺とAは変わらないよ
鈴とかに言われたのは、俺の溺愛っぷりが凄かったって笑」


孝「今と変わらないじゃん笑」


櫻「今はまだ落ち着いてる...はず」


孝「顔に嘘って書いてあるけど...まぁいいや
俺が産まれた時は？」


櫻「仕事で出産には立ち会えなかったけど
初めて孝輝と触れ合った時は泣いたよ」


孝「...父さんって泣くの？イメージないんだけど」


櫻「俺にも感情はあるわｗｗ」


孝「ごめんごめん笑」


櫻「孝輝が産まれた時は...色んな人に可愛がってもらったな」


孝「え、そうなの？」


櫻「孝輝が好きな潤はもちろん、鈴と神谷、小野、自由、中村、まもちゃんとか中井さんとか...とにかくたくさん」


孝「マジで！？うわ...俺凄くね？笑」


櫻「凄いのはお前の母さんな？笑
潤なんて抱っこしたまま連れて帰ろうとしたから笑」


孝「俺、福山さんに抱っこされたの！？」


櫻「写真あったと思うよ、後でAに聞いてみな」


孝「うん！！」


笑った顔はAそっくりなのに鼻と口元はもろ俺で
改めて自分たちの息子なんだなと嬉しく思う


孝「俺...結婚するなら、母さんみたいな人がいい」


櫻「Aと同じ...もしくはより良い子じゃないと
父さん認めないから覚悟しておけよ？笑」


孝「うわハードルたっかｗｗ」


櫻「当然。ほれ手が止まってるぞ笑」


孝「あぁごめん笑」


孝輝に奥さんねぇ...
まだ早いのに俺はどこか寂しい気持ちに襲われた

愛する旦那と可愛い息子→←これからもそのままで

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