【ツイステ】モテないんだけど。

10話 ページ10

〜モブの戯言〜





どうも、俺の名前はモブ・マルティチュード



オンボロ寮の監督生ことAさんに恋する、ハーツラビュルの平凡な2年生だ。









「なんて可愛いんだ…」



そんな彼女がバイトをするとのことで、関わりのある他寮の連中と情報交換を兼ねてやってきた。





「やっぱデート誘おっかな〜！」

「バカッ、リーチに絞められるぞ！」

「リーチもセコムもいない今がチャンスだろ！！」




「セコム…、あぁ、エーデュースか」




エーデュース、ことエースとデュース。


クラスが同じってだけでAさんと常時行動を共にしている二人だ羨ましい。





いつもAさんを挟むように歩いていて隙がない。








「え…スカラビアの二人じゃね？無自覚か否か、めっちゃマウント取ってくるぜ。エグめの」



しかもタチの悪いことにAさんがカリムに結構懐いているところだ。







「そーいやこの間レオナ先輩と子供連れて歩いてたなー」


「子持ち！？」




嘘だろおい、俺やっていけねぇよおい。


俺の女神よ…、









「あ、マジフト部の人」


「えっ…Aちゃん俺のこと知ってるの？」


「エペルに誘われてこの間練習見に行ったよ！」





可愛いなぁ…




人当たりも良いし、(幻覚)


素直で無邪気だし、(幻覚)


思いやりがあるし、(幻覚)


誰にでも優しいし、(幻覚)








「ヴィル先輩とかにも気に入られてる感じしねー？」


「これ以上美しくなられたら…俺は、俺はッ…！」




「バカ 声デケェよ同担拒否ジェイドに殴られるぞ」

「治安悪りぃなモストロ」





なんだよ同担拒否って、男子校に咲く一輪の花だぞ。群がるだろ。







「俺メッセージで告ろうとしたらアカウント凍結させられた。」


「わり、それ多分うちの寮長だわ」

「治安悪りぃなイグニハイド」





執拗に絡まれてたなイグニハイドの寮長…、羨ましいッ。









「は？俺なんて校舎裏で告白してたら20本矢が飛んできたぜ？」


「わり、それウチの副寮長だわ。」

「治安悪りぃなポムフィオーレ」





仲良いんだよなあの変人(失礼)とも、さすがだAさん…。







「俺告白に呼び出したらドラコニア来たことある」




「素手で牽制に来るディアソムニアよ。」

「武器も暴力もないのに一番怖ぇよそれ。」

「Aさんってドラコニアとも繋がってんの？」







今後、告白に成功する奴は現れるのだろうか。

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