【鬼滅の刃】冨岡の妹がだいぶ冨岡。

15話 ページ15

「きゃー！大丈夫Aちゃん！？」


「あ、どうも…」







ご無沙汰しています、と私を受け止めた甘露寺さんに会釈をした。








「急に飛んできたからビックリ！」




結構な勢いだったけど受け止めてくれる甘露寺さんも甘露寺さん。







「ギリギリで儂の攻撃を避けたか」


「避けてあれかよ」





まともに喰らってたら四肢もげるじゃん。




上弦凄い、と称賛というか迷惑というか色々な感情が混ざった感嘆の息を零した。









「Aちゃんこれ、鉄珍様から預かってきたわ」


「……恩に着ます。」






新しい刀、これがあれば勝てるって思った。




吹っ飛ばされたり掌血だらけだったりで体の調子は良くないし、時透や里の人の安否を知りたくて不安だし…









「…炭治郎達は5体目の討伐を」

「あ、あぁ！Aはどうする気だ？」






「甘露寺さんとこれ倒して加勢に行く」








でも何故か勝てる気しかしなかった。





折れた刀を握った時からか、それより前からか気持ちは前向きだ。









「Aは…判断が速いな」


「教育方針。」





一番人的被害の多いこいつを抑え込むのが優先、柱と二人なら片付くだろう。







「判断が遅い、早く行って。」


「はい！！」







目の前を敵をどうするかはイメージ出来てるのに体が付いてこないな。









「このアバズレが」








「え…」

「お前じゃない！！」




いやそこまで怒らなくても。









「私のこと！？」


いや甘露寺さんはもっと怒って良いけど。









ていうか鬼は何をそんな必死に否定したんだよ、良いじゃん悪口の効果的面なら。









「……」


「なんだ童」






なんか、戦力無くなってきた。




いや、戦う気はあるんだけど…テンションで押せそうな雰囲気だったのがなくなったと言うか。









「貴方のカタカナ四文字で話が脱線した。」





なんか、雰囲気崩れた。







「儂の所為にするな」


「責任から逃げるな」


「なんだお前？？(心の底からの本音)」







鬼と鬼狩りが宿命の戦いの最中に発する言葉には責任を持ってほしい。



甘露寺さんを罵倒するつもりのカタカナで流れがしょぼくなった。







「…はぁ、水の呼吸、」




「おい童、なんだそのやる気のない構え」





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(感情の起伏が水のような女だ…)




(鬼に嫌われてるAちゃんステキ…！)

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