【鬼滅の刃】むしろ清々しい。

4話 ページ4

「どうしたら転んだだけでこんな事になるんですか。」






「逆に聞くけど転んでまともに受け身取れる人間がこんな小心者な訳あります？」



「開き直らないでください。」






私、足、捻挫。



ちょっと腫れてて痛い。







「足の怪我はしないでくださいよ。」





足がないと始まらない職ですしね、やったぁ休暇もらえるかな。








「よもやよもや！怪我を負ったらしいなA！！」




「何を珍しそうに、いつもの事じゃん」

「威張らないでください。」






大丈夫か、と果物を抱えてやってきた杏寿郎。お見舞い品らしい。







「君は少し鍛錬不足なのでは！！」



「いや私が弱いんじゃなくて鬼が真面目に頑張りすぎなのでは？」








毎晩毎晩飽きずに食料探しに回って鬼狩りに喧嘩売ってきてさ。


小芭内は三日何も食わずとも平気らしい、見習え。









「むしろ清々しいな君は！！」



感心する、と何故か感心されたので良かった。






すると、静かな足音が聞こえて入り口に目を向けると案の定義勇がいた。









「Aはいるか」



「えぇ、いらっしゃいますよ」


「君もAのお見舞いか！！」









「いや、」



仮にそうじゃないとしても否定しないでよ。


いやってなんだいやって。嘘でも頷いてよ。








「お前の鎹鴉が来た。」




そう言う義勇の腕には私の相棒が。









「ぽっぽ、無事だったのねぇぇ」






私の鎹鴉、名前はぽっぽ。




昨日から逸れてしまったが無事戻ってきてくれて良かった。









「ありがとねぇ義勇、わざわざ届けてくれて。」



「構わない。」




ぽっぽの体を撫でて一安心、無事でよかった。









「Aさんは怪我を考慮して近場の任務になりましたからね。」



案内役のぽっぽが戻ってきて良かった、なんて。









「嘘でしょ任務あるの」


「当然じゃないですか。」





捻挫ごときで休めると思うなよ、しのぶの笑顔からそんな声が聞こえてきた気がした。







「頑張ろうA！！」



「なんなの、月も太陽の光の反射なんだから灰になってよ鬼。」









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さっき夜を終えたばかりなのに。






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「嫌だねぇぽっぽ…」


「クルックー」



ちなみにハトである。

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